選ばれる人と選ばれない人の違い

こんばんは、そろそろ自分の髭面にも飽きてきている栗山陽輔です。
まだ剃りませんが。

今日は「選ばれる人と選ばれない人の違い」というテーマでお話しさせていただきます。

かなり個人的な意見になるので、世間一般的にどうかというわけではないので、あらかじめご了承ください。あくまで、僕の考えの話です。

さて、まず前提の話になるのですが、基本的にですね、今の社会というのは(コロナがどうとか意味ではなくて)、選ばれてなんぼの世界です。というか、ビジネスというのはどこをとってもそんなものですね。
A店とB店のラーメン屋がある。さぁ顧客はAとBどちらを選ぶか。より多くの顧客に選ばれた店の売上はあがるし、もしかしたら選ばれなかった方は、店を畳まなければいけない状況になるかもしれない。
競合相手がいるかぎり、選ばれることは死活問題なのですね。

さて、ではどうやって選ばれる側の人間になるか。それを考えるには選ぶ側の立場になって考える必要があります。これも実は顧客を考えることと一緒です。
選ばれたい人にとって、選ぶ人というのは顧客ですから。わかりますか?

もう少し、話に具体性を持たせるため、僕に当てはめて考えていきます。

この後の文章は、おそらく自主映画監督として、かなり偉そうなことを書いてしまう気がします。どうか温かい目でお読みください。でも最初にお約束いたします。
僕は絶対に嘘はつきません。

さて、続けます。

この時点でかなり偉そうになるのですが、僕がどういった視点で自作に出演していただく役者さんを選ばせていただいているか、さらにはその後の作品にも出演していただきたいという思いはどういった時に生まれているか、という話からさせていただきます。

自分でいうのもなんですが、僕は役者を見る目はかなり厳しいです。
自分自身が役者として活動していた期間が長いためか、役者に求めるハードルというのはかなり高い。
と、いうかですね、ちょっと極端かもしれませんが、僕は「演技力」で役者を選ぶことはほぼありません。

演技以外の付加価値を持っているか。以前にも少しお話しさせていただいたこともある気がしますが、「希少価値」のようなものです。

そして何より、選ぶ理由を多く与えてくれた方だったりします。

これ、結局は顧客が商品を買うのは、買う理由の総量が大きいからみたいな話になるのですが、ここが繋がるのも個人的には面白いので好き勝手続けますね。

顧客が商品を買うのは、買う理由があるから。

それは顧客によっては安いからかもしれないし、逆に高いからかもしれない。
ならば同じ値段で同じ商品が違う店に並べられていたら、どちらの店で買うかを顧客はどういった理由で決めているか。

家から近いかもしれない。店員の愛想がいいからかもしれない。どちらかに可愛い女の子の店員がいるからかもしれないし、イケメンがいるからかもしれない。昔馴染みだから、ということかもしれない。

もし恋人が店員として働いていたら、他の店より100円高くても恋人がいる店で買うだろうと予測はできる。

そういったことを考えると、選ばれる人と選ばれない人の違いって、選ぶための理由を多く提示できた方が選ばれるという単純な答えに行き付きます。

僕の経験談から話しますと、僕は役者時代、何故か演出家的なポジションを任せられること多々あって、何人かの役者をまとめて、課題の脚本を一本の作品として上演しなければいけないような状況が何度もありました。

その時にですね、衣装を決めなければいけない段階で、みんなが僕に「どんな衣装にすればいいの? ある程度言ってもらえないとわからないんだけど」と聞いてきている中、たった一人だけ、僕に画像を送ってきた人がいるんです。

それも五枚。はっきりと覚えてます。
姿見の前に立って、五種類の服を実際に着て、その自分の姿を、当時はかなり画質の悪かった携帯のカメラで、それでもできる限り綺麗に見えるようにして、「この中でどれがいい?」と僕に聞いてきた方がいらっしゃったのですね。
しかも、それぞれの衣装の解説というか、何故自分がそれらの衣装を選んだのかの理由を文章で添えているのです。

この瞬間にですね、もしこれがオーディションだったらその人は合格です。絶対こういう人と仕事したい。

残念ながらその人はその後すぐに役者業を辞めてしまったので、僕が自主映画監督になってからも出演を頼める状況ではないのが本当に残念なのですが、未だにその時の感情を鮮明に覚えています。

何がいいの? というWhatではなく、
どんなのがいいの? というHowでもなく、
どっちが、どれがいい? というWhichの提示ができる人って、本当に相手のことを考えていて、優しくて、仕事ができる人だろうなと思っている今日この頃です。

感情が赴くままに書いているので、伝えたいことがちゃんと伝わっているかかなり心配なのですが、凄く大事なことだなと思って、自分自身もかなり気を付けていることです。なかなかできないものですが。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

それでは皆さん、よい夢を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?