夢見る若者に伝えたいお金の話 その3 ~時間単価について~

こんにちは栗山陽輔です。

今日は「夢見る若者に伝えたいお金の話 その3」をお送りいたします。

またまたお金の話です。
最近本当にお金、金融に関する勉強が楽しくてどうしても書いてしまいます。
日本の金融教育ってのは世界的にかなりレベルが低いらしいので、ちょっと勉強するだけでいろいろな知識が吸収できるのですね。おもしろいぞ。

そんなわけで今日はお金に関する話の中で、『物事を時間単価で考える』ことについて書いていきたいと思います。

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さて「時間単価」です。

考え方としては簡単で、

「あなたの時給はいくらですか?」

というものです。
アルバイトだったら時給いくらって決められていますけど、会社員の方は改めて考えてみる必要もあるかもしれないですが、一か月の収入を、自分が実際どれだけの時間をかけて得ているかを考えて時給換算するだけですね。

ここで大事なのが、実際の労働時間だけではなく、通勤などにかかる時間や休憩時間も含めて考えることです。
なぜ休憩時間も含めるかというと、その時間は自由な時間ではなく、労働のために拘束されている時間だからですね。

つまり片道1時間の職場で毎日8時間労働(残業なしとして)、休憩一時間ならば合計11時間を仕事に使っていることになります。

そして月に22日出勤だとして11×22=242時間。
これで自分の月収を割る。

そうして出てきた数字が、あなたの実質的な時給、時間単価なのです。

ここではわかりやすく、上記の計算をして、時間単価が1000円の人を仮定して考えていきます。


あなたの時給は1000円です。

つまり、あなたの一時間には1000円の価値があると考えられるわけですね。
これが時間単価で物事を考えることの重要なポイントです。
人によって価値は異なりますが、あなたの一時間が1000円ならば、その1000円の価値をしっかりと把握しておく必要があるのです。

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多くの夢見る若者は、バイトでギリギリの生活費を稼ぎながら、自分の目標とする活動を行っています。だからお金がない状態がデフォルトになります。

例えば、僕自身も経験したことが何回もありますが、「お金がないから電車に乗らずに歩いて帰った」みたいな行動をとることがよくあります。

言い換えれば、200円か300円のお金を節約するために、一時間二時間の時間を費やした、ということになります。

これは時間単価の考えでいけば、NGな行動なんですね。

何故ならあなたの一時間は1000円なのですから。

200円のお金を得るために、一時間の、1000円の価値を払ってしまっていることになるのです。

「別にその時間は働いているわけではないから、時給が発生するわけでもないだろ」という意見もあるかもしれないのですが、時間単価で物事を考えるというのは、時間=お金です。

その1000円価値がある一時間を、200円の電車賃を浮かせるために使うのか、自分がやりたいことの勉強や、練習に使ったり、のんびりリラックスするなどの休憩でもいいですし、友達や先輩と過ごす時間にもできるかもしれない。

同じような理由で、「遠くのスーパーの方が数十円安い!」とか考えて、時間をかけて買い物に行ってしまうことも時間単価の考えでいけば、もったいない時間の使い方だということですね。

誤解ないように言っておきますが、「電車に乗らずに一時間歩くことが楽しい」とか「時間をかけて数十円だけでも安い買い物ができた瞬間がうれしい」というならば、それでいいんです。

そういった感情の、満足感の話とは別の話です。あくまで「お金」で考えたときの話ですね。

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そして、たぶんこういう内容は多くの人から既に飽きるほど聞かされているかもしれませんが、若い人にとっての時間はとにかく貴重です。

年をとったら時間に価値がなくなるというのではなく、「若い頃の時間」というのはまた別の付加価値を持っています。

その価値を漠然とかもしれないですが自覚しているからこそ、多くの若者は「自分の時間をうまく使えている実感」が持てずに焦ってしまうのです。

焦りは禁物です。
判断力を鈍らせます。

ただただお金がないという現状に押しつぶされ、わずかなお金を捻出するために時間単価に合わない行動を選択し、そのために自分の時間がなくなり、心にも生活にも余裕がなくなり、それでもバイトをせずには生きていけず、ただ焦り、不安になり、それを紛らわすためにお酒を飲み、そこに睡眠不足が重なり、体調が悪くなりながらもまたバイトにでかけ、その後げっそりとした状態で稽古場に向かう…という経験を僕自身、二十歳ぐらいから何年も続けていました。役者をやってた時はだいたいそうだったかな。

もう少し、自分の時間の価値を大事にして行動していたらなと思うことはあります。

どうか自分の時間を大事にしてください。

今の僕は33歳の中年ですが、とにかく時間を大切にすることを心がけています。

まあ余裕がないときにこんな話聞いても、なかなか考えられないものなんですけどね。

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さて最後に一冊の本をご紹介。
「本当の自由を手に入れる お金の大学」

めちゃくちゃ面白いですし、実際今かなり売れているらしく、本屋に行っても平積みで置かれていることが多い本です。

さらに著者の方がYou tubeをやられていて、本で書ききれていない部分なども発信をされています。

今日の時間単価の話もされている(You tubeだけかな?)ので気になる方は是非。おすすめです。


さてさて今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

マイナンバーカードを作れば5000ポイントもらえるキャンペーンとかも、なんだか手続きが面倒そうでやらなくていいかなと思ってしまうのですが、自分の時間単価を把握しているならば

「お、5000ポイントってことは、5時間以内に手続きが終わらせれば、プラスになるってことだな」

とか考えられるんですよね。
僕自身そんな風に考えてマイナンバーカードを発行した今日この頃です。

時間は大事と存じます。

それでは皆さん、よい一日を。

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