町おこし的なイベントは何故盛り上がりにくいのか

微熱は続くよどこまでも。

こんばんは栗山陽輔です。昨日は発熱で寝込んでいたので記事の更新をお休みさせていただきたのですが、現在もまだ微熱が続いております。
しかしながら、寝続けるのもなんだか飽きてきているので、ちょっとぴり頭がボーっとしているのですが構わず今日も文章を綴ります。

今日は「町おこし的なイベント企画は何故盛り上がりにくいのか」というテーマでお話しさせていただきます。

熱にうなされている状態でこんな踏み込んだテーマで書けるのかと思われるかもしれませんが、書きますよー。

町おこし、たとえば活気のなくなってきた商店街に活気を取り戻そうとか、さびれた温泉街を蘇らせようとか、地元のよさを全国の人たちに知ってもらいたいとか、種類は様々ですがたくさん存在しています。
一部の成功例はあるでしょうが、多くは苦戦を強いられているのも事実。それは何故なのか。

実はこれそんなに難しいことではなくて、町おこしという性質上、誰のための企画かという単純な話なんですね。
考えてみればわかるのですが、さびれた温泉街を立て直したいという思いは誰のためですか? そう、温泉街で働いている地元の人たちのためです。
ですが、温泉街が立ち直り、にぎやかになるためには温泉街以外の場所にいる誰かにやってきてもらわなければならない。わかりやすいですね。企画の性質上、顧客の定義を間違えやすいのです。

地元の人たちのためを思ってイベントを企画する。それは素晴らしいことだと思いますが、そのためにアプローチする対象が定まっていなければ事業の成功は難しいでしょう。

有名な話ですが、熱海は観光地として見事に返り咲いた場所ですね。一時期のさびれ具合はひどかったという意見は多いです。一昔前の、所謂おじさん向けの温泉街として形作られ、社員旅行などの文化が強かった頃の世間に対応した姿のままだったからだそうです。ですがプロデューサーを入れ、街を時代に合わせて変えていった。若者が楽しめるような、新しい観光地へと変わっていったのです。
もしも熱海が、今までの街のやり方こそがいいのだと信じ、「これが私たちのやり方だ」と固執し、それで多くの誰かに来てもらいたいと思っていて、自分たちは何も変わろうとしなかったのならば、今日の成功はなかったかもしれません。

変わらないという文化は大切かもしれません。でも、事業は顧客がいなければ成り立たないのです。
地元の街を愛してもらいたい。商店街を立て直したい、その思いは地元への愛や、商店街の人々のためだと思います。ですから、それを実現させるためには誰の方を向かなければならないのか、忘れずにいたいなと思っている今日この頃です。

あとこれは、町おこしに限らず、もっと広い業界でも言える部分があると思います。その業界を盛り上げたいのはその業界にいるあなたを含めた関係者のためですよねってやつです。いや、それは当然のことなのですが、さらにそこから誰の方を向かなければいけないかを考えることが大切だと思うのです。
時には業界自体が変わる必要もあるかもしれません。でも変わり過ぎたらその業界自体の存在がなくなってしまうこともあると思います。それでは意味がないこともある。

だからこそ、事業と顧客の目的の交差点を探すことが大切だと思うのですね。そこに価値が生まれるものだと思います。

誰のためのものなのか。それは忘れずにいきたいものです。

それでは皆さん、よい夢を。

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