ちゃんとお金を払いたい

こんばんは、最近どこかしらを歩いていると、妙に女性の視線を感じる気がする栗山勘違い陽輔です。

今日は「ちゃんとお金を払いたい」ということをお話しさせていただきます。

数日前にネットで注文したユニクロのスラックスが届き、さっそく履いてみたところ、ちょっとサイズ感が思っていたのと違うので、昨日店舗に行ってサイズ交換をお願いしました。ユニクロって、ネットで買ったものを店舗で交換できたりするんですよ。まぁ近々返品交換の規約が変わるらしいですが。
そんなこんなでそのまま裾の長さも見てもらい、ちょっといい感じのスラックスパンツだったので、裾上げを無料のものではなく、有料のもの(とはいえ300円ぐらい)にしてもらったんですね。そうなると翌日以降の仕上がりになるというので、今日の夕方、取りに向かったのです。
レジで引換券渡して、裾上げしてもらった商品を受け取りました。そうして店員さんが「ありがとうございましたー」という感じで紙袋を渡してくれたのです。
そこで「おや?」っと思いました。

裾上げ代金を払ってなかったのです。

スラックス自体の代金はネット注文時にクレジットで支払っているけれど、サイズ交換をして、店舗で有料の裾上げをお願いしていて、間違いなくお願いした形の裾上げもしてくれていたのに、料金を請求されなかったのです。

なので僕は普通に、まだ料金を支払ってないことを伝えると、店員の方がビックリされた様子で何度も頭を下げて謝ってくれたのですが、いやいや別に払いますよって。
改めてレジで精算したのですが、店員さんが最後まで本当に申し訳なさそうだったのでちょっと気の毒になってしまう程でした。
今日対応してくれた店員さんのミスでは全くないし、昨日裾上げを受け付けてくれた店員さんか、もしくはサイズ交換の対応をしてくれた店員さんたちの間で何かしらの手違いが起こっていただけだろうから、こちらとしても全く気にしてないし、ちゃんとお願いしていた通りの裾上げ対応もしてくれていたので、そりゃ払いますよってね。

それで改めて会計終わって、レジから離れた時に、近くの棚に気になるものがあったので、ちょっと立ち止まって眺めていたのですが、そうしたら棚の向こう側のレジにいる先ほどの店員さんが、他の店員さんと

「今の人、めっちゃいいひと」
「いいひとやねー」

と会話している声が聞こえてしまったのですね。
いやー、ただ払って当たり前の300円を払っただけで、綺麗なお姉さん二人に「いいひと」って思ってもらえるだけで僕は幸せでございます。別に全然いいこともしていないのに、何故だかニヤニヤしながら帰路についた気持ちの悪い僕です。まぁさすがにちょっと恥ずかしかったのですが。

と、なんだか手前味噌のような変な話になってしまいましたが、僕が言いたいことはそんなことではありません。
いうならば、今日の僕の中に、「ちゃんとお金を払いたい」という気持ちがあったことが今日のテーマです。

さぁ、お金です。
僕の場合ですが、特に若い頃は、本当にお金を払いたくない人間でした。ちょっとでも安く買い物ができたり、お金をかけずに物事が進んでいくことを「得」だと思い込んでいたと言っていいと思います。
反省してます。
まぁ確かに同じものだったとしたら、少しでも安く手に入れたら得だと言えるかもしれません。
しかしですね、どうにも最近の僕は、何かの物に対して、モノ以上の無形の価値に対してお金を払いたいと思えることは、人間といて凄く文化的な行為なのではないかと思うようになってきています。

今日のユニクロでの話で言えば、大前提として僕がユニクロという企業とその商品のファンであるということもあるのです。
もしかしたら、今日のような出来事が、行きたくもない店で、欲しくもないものを買って、それでちょっとした代金の請求が店側の不手際で抜けていて、請求されなかったとしたら、もしかしたら僕はその旨を伝えずさっさとその場を立ち去りたいと思ったかもしれません。まぁ払うものはちゃんと払いますが、気持ちの面では違ってくる可能性があります。

それにもし、僕が何かをユニクロで買って、その商品がどうにも思っていたのと違って、それでもタグも取ってしまって、購入から何日も経ってしまって返品交換などもできない状態だったとしても、なんていうか、きっと「まぁいいか」と思うような気がするんです。客観的に見れば数千円のお金が無駄になってしまうようなものかもしれませんが、元々ユニクロに対する愛着のようなものがあるので、「数千円ぐらい、投資みたいなもんだ。数千円で、こういった商品が自分に合わないとわかったんだ」と思って全然怒ったり嫌な気持ちになったりはしないと思うんです。

これが、ファン心理ってやつだと思います。

何かを提供する側に立つと、どうしてもお金をもらうことを少しネガティブに捉えてしまうというか、「必要最低限の金額しか要求してはいけない」ような気持ちを持ってしまう人もいると思うのですが、ここで考えるべきは金額の大小ではなく、顧客の気持ちです。

1000円を払いたくないと顧客が思うか。
1万円でも払いたいと顧客が思うか。

そこには、その商品自体の物の価値以上のものが存在するんですね。
それは販売者の人柄であったり、歴史であったりするかもしれません。
そしてその無形の価値に対して、顧客がお金を払いたいと思えることって、本当に素晴らしいことだと思うんです。

もちろん、安くものを提供できるシステムを作ることは素晴らしいと思います。でも、もしも高かったとしても、それを買いたいと思う顧客の気持ちを満たすことができるのならば、それはそれで素晴らしいことだと思うのですね。
その金額に見合う何かを、その価値を顧客に提供できたということなのですから。

技術力とか、クオリティとかもそうですよね。
ユニクロの場合は安く商品を提供するシステムができていますが、そこに商品のクオリティや、顧客の生活に寄り添うような企業理念があったりして、僕はそこに共感や信頼のようなものを持ってしまっているので、同じような商品が同じような値段でどこか別の場所で売られていたとしても、「どうせ買うならユニクロにしよう」とか考えてしまうのですね。
いやー僕はすっかりユニクロのファンです。

そんなこんなで、今はそんな風にお金のことを考えている僕ですので、何とか今後の自分の活動には、ちゃんとお金を回せるようなシステムを作っていきたいと思っている今日この頃です。

お金は大事、と存じます。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

それでは皆さん、よい夢を。

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