買いたいという気持ちは、幸せな感情だ

こんばんは、先週から髭を伸ばし続けていたら、母親から
「あんた、槇原敬之みたいやで」
と言われた栗山どんなときも陽輔です。
全然マッキーじゃないやい。

今日は「買いたいという気持ちは、幸せな感情だ」というテーマでお話しさせていただきます。

最近もやもやと考え続けていたことなのですが、お金の使い方というものと、お金を使いたい、払いたいと思える感情がリンクしている人ほど、お金に関する感情がポジティブで、幸福度が高かったりするのではないかと考えていたりしました。

ひと昔前は、お金ってのは基本的に使うことをあまり良しとされていなくて、使わずに貯めておくことがいいことだという意識がありましたね。いや、もちろん人それぞれではあると思いますし、それで全然いいのですが、時代として、全体としての価値観は微妙にかもしれませんが変わりつつあると思います。

お金を如何に貯めていくか、ではなく、お金をどう使うか。そんな価値観が生まれてきたのは間違いない。
あくまでもお金を貯めることがダメだという意味ではないです。貯めるだけではなく、使うことの価値を見直しましょうという段階だと思うのですね。

そして、そうなってくると、また新たな問題が起こり始める。
お金の使い方がわからない、という人が増えてくるんですね。つまり、何にお金を使えばいいかわからないという人が多くなってくるんです。

昨日、深夜に小腹が空いてカップラーメンを食べながら気まぐれにテレビをつけてみたら、四十代の独身男性が、他の四十代独身男性に聞いてみたいことランキングみたいなことをやっていて、その一位が「お金、何に使ってますか?」だったので、なるほどなぁと思ったのですね。

ひと昔前は、みんなが買いたいものって家とか車だったりしたじゃないですか。僕、これ自体は何ら悪いことでも古いことでもない気がしていて、単純に何百万もする車を本気で買いたいと思えることって、凄く幸せなことだと思うのですよ。
買いたいっていう欲ですよね、でもすぐに買えるような金額のものじゃない。だからお金を貯めたり、ローンを組んだりして、買いたいものを買う。ここには絶対にその人の中に幸せな感情が生まれていると思うんです。

今はモノ消費じゃないコト消費だ、ってなっているんですけど、モノ消費とコト消費って、こういった意味での幸せを感じる期間が違うだけなんじゃないかと思うんです。

モノ消費は、買いたいという気持ちが生まれてから買うまでの期間、コト消費は特別な体験をしたという記憶にお金を払うようなもので、買ってからその後の期間。まぁ、準備段階でのワクワク感とかもあるけれど、そこにそれぞれの幸福があるような気がするんですよね。

「モノは人間を幸せにしない」っていうモノ消費時代の終わりを表現する言葉がありますが、これは確かに正しくて、でも本質はモノ自体ではなくて、買いたいという気持ちを誰かの胸の内に起こせるかどうか。

だから僕の両親ぐらいの世代の人からすると、「車を欲しいと思わないなんて、どうしてだろう?」と思ってしまうんだろうと思うのです。だってそれが父さんや母さんの中に幸せな感情を生んでいたのだから。でも僕のような人間にはそこにそれほどの価値観を見いだせないから、買いたいという気持ちが起こらない。そこに欲が存在しない。

というか、モノ消費だろうがコト消費だろうが、顧客に買いたいという気持ちを起こさせることが顧客の幸せに繋がるのだから、事業者って、特にべらぼうに稼いでいる事業者やお金持ちって、それだけ人の幸せを生み出しているってことなんじゃないかなと思うんですね。
買いたいものがあって、それをお金を払って買う。それって幸せなことですよね。それだけのお金を払う価値を、そのモノに対して持っているってことなんですから。
もちろん詐欺とかは問題外ですよ。そんなのは論外。

だから僕はお金持ち(正確には金をたくさん持っているかではなく、お金をたくさん稼げる人)って、凄いなって思うのだけれど、世間一般的に(日本特有かもしれませんが)お金持ちが嫌われる風潮があるのは知っているので、なんでだろうなぁとか考えている今日この頃です。

僕自身も昔はお金持ちに対してネガティブな感情を持っていて、それは嫉妬とか、やっかみだとか、お金持ちは裏で悪いことばかりしてるとか、他の人を見下しているみたいな思い込みだったことはわかっているんですが。そういう人もいるだろうけれど、全員じゃないでしょうし…

とにかく、お金をちゃんと稼ぐこと自体は悪いことではないよなと認識していきたい。稼げるということは、その分だけ買いたいという感情を持ってくれた人が多く生まれたってことだから。

特に芸術とかエンタメの分野って、金のことなんか二の次だと考えている人も結構多いので、ちょっとずつでも意識が変わってくるといいなぁと思ってます。
まぁ人それぞれでしょうが。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

それでは皆さん、よい夢を。

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