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夢見る若者に伝えたいお金の話 その2

おはようございます。栗山陽輔です。

先週、お金に関する話をしていたのですが、どうにもお金に関する話題というのは堅苦しいものになってしまいがちで、どうしたものかなと感じているのですが、今日も懲りずにお金の話をしたいと思います。

「夢見る若者に伝えたいお金の話 その2」です。どうぞよろしくお願いします。

さて、先週の記事で「支出を把握すること」の重要性を書きました。

今回の話はその次の一歩。「支出の見直し」です。
支出の見直しというと、どうにも「節約」という意味だけに受け取られてしまいがちですが、今回の話はそうではありません。(もちろん節約も大事でしょうが)

支出を消費、浪費、投資の三つに分けて考えていくことです。

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その前に、ここで一冊の本をご紹介します。

「バビロン大富豪の教え」という本です。

何十年にもわたって愛され続ける、言わずと知れた名著であり、ご存じの方も多いかと思いますが、この本の中に「黄金に愛される七つ道具」というものが登場します。

一言で言うと「お金持ちになる方法」です。

いやぁ怪しいですねw
怪しさは仕方ないとして、七つ道具の内容は以下の通りです。

1、収入の十分の一を貯金せよ
2、欲望に優先順位をつけよ
3、貯えた金に働かせよ
4、危険や天敵から金を堅守せよ
5、より良きところに住め
6、今日から未来の生活に備えよ
7、自分こそを最大の資本にせよ


以上ですね。
これらが多くの資本家や投資家、ビジネスマンに影響を与えたものであり、真理をついていることから何十年も愛される本となっているのですね。

僕自身はお金持ちではないので、初めて目を通したときは「なんか、わかるようでわからない当たり前のことしか言ってなくないか?」と思ったのですが、考えれば考えるほど、この7つの教えが大事なことかがわかってくるのですね。

ここで話は戻って、支出の見直しについて、消費と浪費と投資に分けることについて。

バビロンの黄金七つ道具に従えば、1と2についての行動です。
1の収入の十分の一を貯金するためには、収入と支出の把握が不可欠。
そして2の欲望に優先順位をつけることが支出の見直しにつながるのです。

つまり、どういうことかと言うと、「自分のやりたいこと」をやるためには、自分が手にすることができるお金の使い道、その優先順位を決めることが大切だということです。

そして、その順位に従い、自分のお金を消費、浪費、投資の中から、いかに多く「投資」という名の「自己投資」に回していけるかという話なんですね。

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断言しますが、人間の欲望には際限がありません。
お金があったらあっただけ使いたくなるのが普通です。

あれが欲しいと思って、買う。そうするとまた違うものが欲しくなる。いい部屋、家に住みたくなる。いい服を着たくなる。
最初はいつも「あれさえあればいいのに」とか「給料があと月3万あれば楽になるのに」とか考えていたのに、何かが手に入ればまた「あれさえあれば」と別のものに目が行き、ものすごい努力をして転職したり昇進したりして給料が上がったとしてもまた「あとこれくらい給料が上がれば」と考えてしまうものです。

気づけば毎月の収入は毎月きっちり使い切ってしまっていることも少なくないでしょう。

もっと言えば、支出が収入を上回っている家庭も多いそうです。
マイナス分をボーナスで補填したり、パートに出て収入を増やしたりしてやりくりしていくのですね。

僕自身の話をすれば、今は会社員として安定した給与をもらってはいるものの、フリーターをしていた時と貯蓄額はほとんど変わっておらず、生活の満足度も変わりがないという状況でした。

つまり収入が増えた分、支出が増えてしまっただけの話。

これは個人的には、「お金を使えることが生活満足度に繋がる」ような感覚を持っていたからだと思えます。「これだけ稼いだんだから、こんだけ使ってもいいよな」とか考えて、大して欲しくないもの、必要でないものにまでお金を使ってしまうことが多かったのですね。

これは自分の中で、何が必要で、何が必要でないか、その区別ができていなかったからです。

つまり、黄金の七つ道具の二つ目、欲望に優先順位をつけていなかったからなのですね。

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消費とは、必要だけど満足感を得ることはできないもの。
浪費とは、必要じゃないけど満足感を得ることができるもの。
投資とは、文字通り未来への投資、可能性にかけるものです。

夢見る若者は、自分のやりたいことにかけるお金、つまりは投資にかける比重を多くしていかなければならないのです。

何故なら、欲望の優先順位の上位を占めている事が「やりたいこと」であるはずですから。

前回も話したように、「時間」もお金と密接に関わっています。
一万円を得ることに必要な時間を、その10時間を、自分のやりたいことに使うという判断は「投資」です。

ですが投資だけで生きていくことはできない。

生きていくには消費が必要であり、時には浪費もしなければ健全な精神状態を維持することが難しくなるかもしれないし、味気ない毎日になってしまうかもしれない。

ここで一つ注意したいのが、多くの人が、節約だといって消費にかかるお金を削ろうとしてしまうことです。もちろん無駄遣いはいけないでしょうが、消費というのは必要な金額です。

食事とか光熱費とか家賃ですね。

実体験も交えて断言しますが、ここを削っていくとメンタルがやられます。一目散に心が病んでいきます。削れる金額も少ないのにダメージは大きい。必要なものは、きちんと必要なだけ使うことが大事です。

そして浪費。ここで効果を発揮するのが「欲望の優先順位」です。浪費も必要だけど、いざ浪費するときは優先順位の高いものにしていく。そうすると優先順位の低いものに浪費をしても、満足度にはあまり影響がないことがわかるはずです。

すると結局、満足度が高くなるもの、優先順位が高いもの、本当に自分が使いたいものに、しっかりとお金を使うことができる状態が生まれていくのです。

そうすれば投資に、自己投資に回せるものが増えていくのですね。

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さて、今回も長くなりましたが、まとめますと、

・支出を把握する
・支出を消費、浪費、投資に分けて考える
・自分の中で優先順位を決める
・やりたいこと、なりたい自分の未来に、投資できる範囲を広げていく

以上ですね。

なんだかこういった考え方って、どうにも劇的に何かを変えてくれそうなものではなく、一言で言えば「地味」ですが、こういった積み重ねが大きな差を生んでいくことを忘れないでいたい今日この頃です。

紹介した本の「バビロン大富豪の教え」は漫画版もあって読みやすいですし、本当におすすめです。

お金の話は毛嫌いされますし、特にエンタメや芸術関係の方々からは忌避されます。ですがそれは「知らないから」です。

誰かに考えを押し付けたりすることは問題外ですが、少しでも自分の中に興味があったり、意欲が生まれていたりするのであれば、「バビロン大富豪の教え」のような本を手に取って学んでいくべきだと僕は思っています。

でも「誰でもすぐに○百万稼げる!!」とかの怪しい情報に振り回されたらダメだよ。○百万稼げるなら、他人に教えずに自分でやればいいんだから。

僕ももっと勉強してマネーリテラシーを高めていきたいです。

それでは皆さん、よい一日を。

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