僕がチームを移籍した理由
皆さんこんにちは。プロアメフト選手の栗原です。
今回は僕が昨年IBM BIG BLUEからみらいふ福岡サンズに移籍した理由をお話します。まー細かく話すと色々あるんだけど、今回は主な理由を話します。
まず、僕のチーム経歴は
2010年〜2012年の春までパナソニックインパルス
2013年〜2019年 IBM BIG BLUE
2020年〜 みらいふ福岡サンズ
て感じです。(もうこんな長いんか!)
IBMは7年間在籍していました。
まず移籍に関しては僕はプロ選手なのでプロ契約をしてくれるチームとしか話はしていません。
そもそもなんでIBMを離れたのか?
僕はNFLの挑戦が終わってからは、日本でのアメフト選手の地位向上、アメフト競技の認知を上げることをメインに考えて選手をやってきました。むしろそれは今でも大きくは変わらないです。(今ではアスリートとしてどれだけの影響を日本社会に与えられるかってのも大きなメイン)なんか今までの場合NFLの挑戦が終わるとアメフト人生も終了みたいな感じがあったしそんなんなんか嫌だなーと思ってたので。日本でもプロのアメフト選手としてアメフト界を飛び越えて目立った活躍が出来ればプロ選手という新たなアメフト選手のパターンを作れると思ったから。その後に続く選手が少しでもやりやすいようにもなるかなと。
その点に関してはIBMでもすごく一緒に取り組めてたし弱いチームが少しずつ強くなって決勝まで行けるようになったり、日本のアメフト界に変革を起こそう!感が最初は強かった。だからそのために勝とう!みたいな感じね。ただ単に日本一になろう!とかじゃなく。
ただ色々と状況は変わっていくわけで、そもそもずっと同じ環境にいるのがあまり好きではない僕にとって(全く違う環境に飛び込むことで得るものが多いと思ってるので)そろそろ僕が果たすべく役目はもう果たしたかなって。思い始めたわけです。
そもそも日本の社会人リーグのXリーグって、基本的には皆あまり移籍とかしないのよ。まーもちろんあるっちゃあるけど、そのチームのバリバリ中心選手が他のチームに移籍ってまずない。(バリバリ中心ね。試合に出てますレベルじゃなくて。)なんかそれってリーグとして面白くないよなーってずっと思ってた。(アメリカのプロスポーツって中心選手の移籍って結構多いでしょ?レブロンが最強マイアミヒートから弱小クリーブランドに移籍したり、最近だとNFLのトムブレイディが強豪ペイトリオッツから微妙なバッカニアーズに移籍したり、日本だとラグビーのトップリーグとか結構中心選手移籍したりしてて見てて面白い!)
やっぱりリーグの活性化には移籍は必要かと!
だからそろそろ移籍したいなって。
てなると選択肢は強いチームに行くのか、そうじゃないチームに行くのか。
強いチームに行って日本一になるってのは今のXリーグだとある程度ここに行けばなれる可能性高いよねってチームは決まってます。もちろんそっから実際になるのが大変ってことは重々承知。でももうある程度決まってるのは事実。だからとりあえず日本一になりたいのであれば上位3チームに行けばなれる可能性十分にあります。
なんかそれで行くのは違うなーって思ってた。そもそも僕のアメフトやってる理由はアメフト選手の地位向上とアメフト競技の認知を上げる。アスリートとして日本社会に影響を与えること。ってなるとアメフトをただやってるだけではこの二つは上げられない。大事なのは日本のアメフトを知らない層にどんだけ届けられるかってこと。たとえ日本一になったとしてもアメフト界にしか届かないわけで、これは僕のやるべき役目ではないなって。
これはそれぞれで役目があるので、僕の場合はって話ね。もちろん勝つことが全てって理由でやるのも間違いだとは思わない。それは十分な理由だと思うし。
だったらまだまだレベルは上位ではないけど、なんか面白い可能性のあるチームでやりたいなって思った。日本一にはすぐなれないけれど、日本一になれなくても色々な可能性のあるチームで探してた。あと、そのチームの選手のレベルも上げたいと思って。
良い選手がチームに入るとチームのレベルは勝手に上がります。今のXリーグの各チームにアメリカ人選手が来始めてチームのレベルが上がったように。実際にIBMもそう。昔は決勝にすら行ったことのないチームが一気にレベル上がったのはいいアメリカ人選手といい日本人選手が入ったから。スタンダードが上がるからね。
それが分かってたから強豪チームではないところでやろうって思った。それで少しでもそのチームが強くなっていけば自然と良い選手がどんどん入ってくるし、全く論外のチームが10年後とかに日本一を争えるチームとかになったらめっちゃ面白いしやりがいもある。
そこで出会ったのがみらいふ福岡SUNSでした。
なぜSUNSにしたのかってのはまた今度。。。
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