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マリアとヨセフの物語

2023.12.25

今年は数年ぶりに教会へ
数年前に導かれて洗礼を受けたものの
すっかりご無沙汰

毎年サポートしてくれていたにしかわさんが亡くなって わたしはふわふわ飛んで行き 礼拝の習慣を忘れた頃に また再会がやって来た

ある音楽家の楽器の響きに魅せられ行こうとした演奏会は あの20の頃をまざまざと蘇らす場所で

恐る恐る訪れたら混乱した

ずっと風化させようとしていた悲しみが
全て鮮やかに現れる

まだ10代だったわたしは何もかも悲しんでいた
何かにすがるように彷徨い すがれそうな相手を見つけた

そうして授かったはずの命を 勇気がなくて手放した
子どもが子どもを育てて行くことが出来なかった
悲しみは数年癒されることなく
ずっとそばにいた

あの暗く寂しく愛する人といるはずなのに癒されない日々

それが30年の時を超えてまたわたしの元に帰って来た

あれからの毎日を積み重ねて
今は信じられないくらいに恵まれた環境にいる

健康だし
お金はあるし
好きな仕事も仲間も出来た
あとから出来た子どもも大きく成長してひとり立ちすることもできた

そして誰とでも穏やかに毎日のささやかなしあわせを喜びを分け合える余裕すら持てるようになった

だけれども 封印していた悲しみを いま癒してあげないと 

この先には進めない気がしていた


マリアとヨセフの物語を クリスマスの説教で聞いた時に わたしもマリアに ヨセフに なる ということが言い渡されたような気がした

受け入れていくこと


イエスの誕生

クリスマスおめでとうございます
と挨拶するものの
イエスを囲むマリヤとヨセフは 喜んでなんかいなかった という
まだ夫婦になる前に授かった命は 2人の子どもではない
天から与えられた命 
わたしがマリア ヨセフだったら?
今年は真に迫る問いに思えた


信じることによって愛するようになったヨセフ
愛することによって信じるようになったマリア

わたしはまだ愛しも信じることもできないでいる

20歳の日々をなきものにしないことからはじめないと 一生愛することを知らないで終わるかもしれない

時間はかかっても この贈り物を大事に取り組んで行こう


今年のクリスマスにもらった贈り物

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