重賞勝ち馬考察:アイアンバローズ(ステイヤーズS)
父:オルフェーヴル
母:パレスルーマー
母父:Royal Anthem
21年のステイヤーズS2着、22年の阪神大賞典2着、そして今回の勝利と、3000mを超えるレースで活躍しています。兄は米GⅠ・ベルモントS(ダ2400m)を勝っているパレスマリス(Palace Malice)。弟は天皇賞・春の勝ち馬・ジャスティンパレス。とにかく長めの距離で良さがでる血統です。
これは当然、母方の影響が少なからずあるでしょう。母のパレスルーマーは、血統内にヌレイエフ、ロベルト、リローンチ、ダマスカス(2本)を内蔵。パワーとスタミナをこれでもかというくらい豊富に含んだ繁殖牝馬です。
弟のジャスティンパレスは走りに重々しさを感じません。脚さばきが柔らかく、父であるディープインパクトの資質がしっかりと伝わっています。いっぽう兄の本馬はオルフェーヴルの産駒。スタミナ色をより濃くすることで、母の特徴を鮮明にしています。ジリっぽさがありますが、しぶとさでは負けない持久型です。
以前はもっと走りに力みがあり、自慢のスタミナを無駄に消耗している印象がありました。いまは加齢の影響で性格が丸くなったのでしょうか。ステイヤーとして、良い意味での図太さが増したように感じますね。
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