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重賞勝ち馬考察:ミアネーロ(フラワーC)

父:ドゥラメンテ
母:ミスエーニョ
母父:Pulpit


 まず注目したいのが、母・ミスエーニョの血統構成。セクレタリアト4×5、レイズアネイティヴ4×5、ニジンスキー5×5、「オネストプレジャー≒アイリッシュキャッスル」4×5など、多くのクロスを内包する繁殖牝馬です。これらを源泉とするアメリカのスピードを堅実に伝えるのが強みでしょう。これまで送り出した仔はすべて2勝以上を挙げています。重賞勝ち馬はミスエルテ(ファンタジーS)以来の2頭目ですね。

 母がもつクロスのうち、「オネストプレジャー≒アイリッシュキャッスル」のニアリークロスは、本馬において非常に重要な意味をもちます。というのも、本馬の父であるドゥラメンテがオネストプレジャーと好相性なのです。22年3月現在、この血をもつドゥラ産駒の勝ち馬率は59.1%。ドゥラの平均38.5%を大きく上回る成績を残しています。GⅠ馬のシャンパンカラーを筆頭に、アリーヴォ、アヴェラーレなど上級馬も多くだすパターンです。

 前述のとおり、本馬は単にオネストプレジャーの血をもっているのではありません。母の血統内で「オネストプレジャー≒アイリッシュキャッスル」によって増幅したうえで、ドゥラメンテに組み合わせています。この構造がニックス効果を後押ししたのではないでしょうか。


※数値や一言メモは個人の主観です


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