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重賞勝ち馬考察:コスタボニータ(福島牝馬S)

父:イスラボニータ
母:レディイン
母父:Kendor


 父のイスラボニータは血統内のミリセント、コジーンの影響が濃い種牡馬。まるでネコ科みたいな柔らかい体質が持ち味です。本馬の場合は、母のレディイン内にもシアトルスルー、リヴァーマン、サーゲイロードのような柔軟性を伝える血が豊富。父と母で合計5本の「ナスルーラ(ロイヤルチャージャー)×プリンスキロ」血脈によって、ほぐす構成になっています。父ほど柔らかくはありませんが、その特徴はしっかりと受け継いだ競走馬です。

 これまで挙げた5勝のうち、3勝が渋った馬場(※今回は良馬場)。スピードが粘り気を帯びており、軽い馬場の瞬発力勝負より、タフな条件のほうが向いています。

 イスラボニータの配合的に覚えておきたいのが『ヴェイグリーノーブル』との組み合わせでしょう。母方にこの血をもつイスラ産駒は47.1%(8/17頭)が勝ち馬。イスラ産駒全体の29.2%(64/219頭)を上回る好成績を残しています(※24年4月現在)。イスラの柔軟性とは真逆の、スタミナを補強する仕組みです。


※数値や一言メモは個人の主観です


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