ディープインパクト×リローンチ×馬格

 ディープインパクトが晩年に送り出した牡駒において、『リローンチ』の血とのニックスは絶大な存在感を見せています。先週の神戸新聞杯を勝ったジャスティンパレス。そのジャスティンパレスを昨年末のホープフルSで破ったキラーアビリティ。さらにそのレースで2頭と一緒に出走していたコマンドライン。みんな同じリローンチ仲間です。

 
 このニックスは、ディープインパクトに足りない強靭な筋肉を、リローンチのパワーによって補えるのが成功の秘訣です。ただし、ここには興味深い傾向がひとつあります。それは馬体重(馬格)によってタイプが違って出るということ。

 馬体重が軽い馬に対しては、切れ味を支える強靭さとして機能します。ジャスティンパレスは450キロ前後。キラーアビリティは470キロ前後。この2頭は瞬発力寄りに表現されています。一方、馬格がある馬は筋肉量の過多により、ズブい持続型にでやすいです。コマンドラインは530キロ近い大型馬。スパッと切れるタイプではありません。


 ちなみに、ラストクロップとなる現2歳に2頭のみ存在するディープ牡駒のうち、9月11日の新馬戦を勝ったオープンファイアはリローンチもちです。レースを見た方はわかると思いますが、加速が半端なく遅く、残り1ハロン地点ですら掲示板に残れるか怪しく見えたほど。新馬戦の馬体重は512キロということで、さもありなんという感じでしょうか(※レース動画は貼れないので、似たようなやつ貼っておきます)



 それにしても、オープンファイアの豪脚は目を見張るものがありましたね。種牡馬として、最後の最後まで存在感を示すディープインパクトの凄さをあらためて感じるとともに、それを支えるのはやはりリローンチなのかも?と思わせるレースでした。


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