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ニックス考察:モーリス×ダマスカス(牡駒限定)

※書籍制作用に集計したデータの転載です。成績が最新ではないことをご容赦ください


 モーリスの血統表は、ジャパンCの勝ち馬・スクリーンヒーロー×凱旋門賞の勝ち馬・カーネギーという構成。スタミナと底力に富んだ字面をしています。しかしモーリス自身はマイルのGⅠを4勝。むしろスピード寄りのタイプに出ました。これはスクリーンヒーローの3代母・モデルスポートの軽快さが、しっかりと表面化したおかげではないかと考えられます。

 ただ種牡馬としてのモーリスは、やや軽さが衰え、字面に近い資質を伝えるようになっています。このままだとカーネギーの重厚感が強く、思ったほどスピードが乗りません。もう一度モデルスポートの資質を刺激して、モーリスの良さを再活性化させることが重要になります。

 その役目として適任なのが『ダマスカス』です。ダマスカスとモデルスポートは、主要な部分の構成が似ています。「ナスルーラ≒パフューム、ファラモンド=シックル、サンアゲイン」などが脈絡。ニアリークロスほどではありませんが、この同調が親和性の高さを生み出しているのでしょう。
 


 ただしダマスカス自体は無骨なパワー血統。スピード血統ではありません。モデルスポートを刺激すると言っても、軽さを司るスピード増幅とは違います。筋力をアップさせることで、重戦車のような突進力を身につけるイメージです。


このニックスを活かした活躍馬
 

ジャックドール(大阪杯)



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