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重賞勝ち馬考察:シュトルーヴェ(目黒記念)
父:キングカメハメハ
母:アンチュラス
母父:ディープインパクト
日本の種牡馬界を支えつづけたキングカメハメハとディープインパクト。この2大血統を組み合わせた、王道ど真ん中の配合です。ただしディープインパクトは母の父に下がると、重厚なスタミナ色が濃くなります。血統表の字面とは裏腹に、クラシック向きのスピードや切れ味をもった王道型がでにくい印象です。どちらかと言えば、パワーをいかすタイプになりやすいかたちといえます。本馬もその傾向が表れた1頭です。
本馬のいいところは、祖母の部分にも重厚なパワーがつまっていること。ワイルドアゲインの血や「ザミンストレル≒ファンフルルーシュ」3×4のニアリークロスなどが効いており、泥臭いパワーが根づいています。ここが重厚化したディープインパクトに寄り添ったことで、血統全体の色合いを統一。タフな底力型に進化させることに成功したのでしょう。
今回はスローペースの瞬発力勝負。ほとんどの馬が持久力をいかした粘り込みを狙うなか、本馬だけは際立った決め手を見せて差し切りました。上がり3ハロンの脚は32秒9。先ほどキンカメ×ディープは王道型がでにくいとお話しましたが、ステイヤー寄りの競走馬のなかに入ると、さすがに切れ味の質が違いますね。
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