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GⅠ勝ち馬考察:ファストフォース(高松宮記念)

父:ロードカナロア
母:ラッシュライフ
母父:サクラバクシンオー


 母の父にサクラバクシンオーをもつロードカナロア牡駒は、該当馬12頭のうち、半数の6頭(本馬、キルロード、ペプチドバンブー、サイクロトロン、スギノヴォルケーノ、テイエムトッキュウ)がオープンクラスに出世。驚異的な成績を残すスーパーニックスです。ちょうど制作中の同人誌で成績データを調べたところなので、ここで掲載しておきます(※集計時期の関係で、高松宮記念のデータは反映されていません)。歴史的なスプリンター同士の組み合わせというのがアツいですよね。
 

※集計時期の関係で、高松宮記念のデータは反映されていません


 このニックスがもたらす「ナスルーラ×ハイペリオン」的な重厚斬れは、本馬にもよく表れているように思います。2着のナムラクレアはどちらかと言えば「加速力>持続力」というタイプ。今回は本馬の持続力に軍配が上がりました。

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 さて、ここからは個人的な反省になります・・・💦

 この馬は高速馬場のCBC賞をレコードタイムで逃げ切った馬。今では逃げの印象こそ薄らいでいますが、渋った馬場で強いイメージは全然もっていませんでした。

 あらためて血統表をみると、祖母・フレンドレイの部分がパワー満点なんですよね。フレンドレイはムキムキ血統のデインヒル産駒。ノーザンダンサー3×4、バックパサー4×4、さらにはフラワーボウルとチャイナロックを通じる「ハイペリオン+サンインロー」の脈絡もあり、屈強さを増幅させる構成になっています。

 パワーの性質がとても泥臭く、たしかに今回のようなドロドロ馬場にふさわしい血統だったのかもしれないな~と、いまさらながら思った次第です。


※数値や一言メモは個人の主観です


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