重賞勝ち馬考察:ブラウンラチェット(アルテミスS)
父:キズナ
母:フォエヴァーダーリング
母父:Congrats
父・キズナの配合視点で言えば、ポイントとなりそうなのは『レディビーグッド』でしょうか。この血をもつキズナ牝駒は17頭中11頭が勝ち馬(※24年10月現在)。本馬のほかにステラリア(エリザベス女王杯2着)、スマートリアン(福島テレビOP)、ベリーヴィーナス(4勝)などがでています。
ただし本馬においてレディビーグッドがもたらす恩恵は、ちょっぴり嬉しいオマケ程度、という印象です。競走能力という意味では、純粋に母方の影響が大きいのではないかと思います。
母のフォエヴァーダーリングは、ミスタープロスペクター3×4、ノーザンダンサー4×4、バックパサー5×5のクロスを内包。癖がなく質の高い血が凝縮された繁殖牝馬です。この仕掛けを担保として、高い資質を子に伝えています。これまで送り出した産駒は5頭中4頭が勝ち馬。国内外で大活躍のフォーエバーヤング(JpnI2勝など)を筆頭に、モンファボリ(3勝)、そして本馬と多くの子が上級クラスに出世しています。
本馬は小柄ですが、芯が一本通っていて非力感はありません。北米のパワーがしっかりと効いています。スピードとパワーを兼備した好マイラーです。
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