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GⅠ勝ち馬考察:ベラジオオペラ(大阪杯)

父:ロードカナロア
母:エアルーティーン
母父:ハービンジャー


 冒頭から話が脱線しますが、ロードカナロアは母の父にアグネスタキオンをもつ牡駒がよく活躍しています。重賞勝ち馬こそいませんが、堅実に走るニックスです。本馬は母の父がハービンジャーなので、上記の馬には該当しません。ただし祖母のエアマグダラが、アグネスタキオンと血統構成が似ているのです。

 タキオンもエアマグダラも、ともにサンデーサイレンスの直仔。さらに母方にはラジャババとテューダーミンストレルを内包しています。そっくりとまでは言いませんが、軸となる部分はおなじです。もしかしたら本馬は、エアマグダラをアグネスタキオンの代替ニックスのように機能させることで、能力を高めた競走馬なのかもしれませんね。

 走りからはあまりロードカナロア産駒っぽさを感じません。どちらかと言えばハービンジャー産駒のような雰囲気があります。かちっと芯が入り、均整の取れたフットワーク。今回、叩き合いの末に退けたローシャムパークとは、結構タイプが似ているように感じます。

 機動力に長けたアイドリームドアドリーム牝系の出身。本馬が挙げた重賞3勝(スプリングS、チャレンジC、大阪杯)はいずれも小回りコースです。前走は京都・外回りの長い直線で機動力がいかしきれず、最後に根負けしてしまいました。今回の条件はベスト。スタートでしっかりと出していき、番手をとった横山和生騎手の判断も含めて、すべてが噛み合った会心のレースでした。


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