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重賞勝ち馬考察:ピューロマジック(葵S)

父:アジアエクスプレス
母:メジェルダ
母父:ディープインパクト


 葵Sといえば、去年の勝ち馬・モズメイメイがみせた反則級のロケットスタートが思い出されますね。今年の勝ち馬である本馬も、好スタートをきって、一瞬で場を支配してしまいました。ただし本馬はこれまでのレースでも毎回スタート抜群。数完歩で単騎逃げの状況を作り出せるほど、ずば抜けたダッシュ力の持ち主です。

 「ストームキャット≒フレンチデピュティ」4×4・5を内包。アメリカ血統のスピードを軸に据えた配合です(※以下の記事もあわせてお読みください)。ちなみに母方にフレンチデピュティをもつアジアエクスプレス産駒は、勝ち馬率が68.8%(11/16頭)。アジエク産駒全体の25.6%を大きく上回る成績を残しています。
 


 また上記の仕掛けとは別に、デピュティミニスター5×4、ホールドユアピース5×5のクロスも兼備。これはフレンチデピュティの屈強な面を増幅しています(フレンチデピュティは父がデピュティミニスター、母父がホールドユアピース)。本馬は走りが軽く、ストライド幅は大きいタイプ。このパワーの支えがなければ、非力な馬になっていたはずです。

 このように本馬においてフレンチデピュティは、ストームキャットの軽いスピードの増幅役であると同時に、アジアエクスプレスの配合面でも恩恵をもたらし、そして自身は屈強なパワーを増幅される存在でもあります。フレンチが潤滑油となり、スピード、パワー、競走能力など多くの要素を効果的に機能させた配合です。


※数値は個人の主観です


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