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重賞勝ち馬考察:エトヴプレ(フィリーズレビュー)

父:Too Darn Hot
母:Nahoodh
母父:Clodovil


 父のトゥーダーンホットは現役時代にサセックスSなどを勝ったスピード馬。ドバウィ×シングスピールによる「ゾマラダー≒インザウイングス」2×3というおもしろいニアリークロスをもつ種牡馬です。

 この配合をみて思い出すのが、先週のオーシャンSで3着になったバースクライ。バースクライの母・ティップトップもドバウィ×シングスピールですから、(エトヴプレの父)トゥーダーンホットとまったくおなじ構成。「ゾマラダー≒インザウイングス」を能力源としているのです。タイプ的にもエトヴプレとバースクライは似ている感じがしますね。ドバウィの血をひく競走馬は、コロンとした感じの突進型になりやすいです。

 本馬の場合、母方にデインヒルやインディアンリッジなど、屈強なパワー血脈を豊富に抱えています。肉体が完成してパワーがしっかりと実になれば、もう1段レベルアップしたスプリンターに完成しそうです。

 師匠の望田潤さんがブログで書かれていたことを読んで気付いたのですが、本馬の3代母・ミスビガットゥンは「セントクレスピン≒ヴェイグリーノーブル」4×3になっているんですね。ヴェイグリーノーブルはスタミナと粘り腰に優れた血統。その一方でメンタルが弱く、揉まれる競馬が好きではありません。逃げる競馬で想像以上の強さをみせたことを考えると、良い面もそうでない面も含めて、牝祖の遺伝子も少なからず受け継いでいるのではないでしょうか。


※数値や一言メモは個人の主観です


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