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重賞勝ち馬考察:ペイシャエス(エルムS)

父:エスポワールシチー
母:リサプシュケ
母父:ワイルドラッシュ


 ヘイロー4×7、「ヌレイエフ≒サドラーズウェルズ」4×4、ロベルト4×6、グロースターク5×6。両親の主要な血を押さえた、父母相似配合馬です。父はマイルを主戦場に活躍した歴史的ダート馬。母は1700~1800mで2勝を挙げた競走馬。両親の資質をまんべんなく刺激して、相似配合によって素直に引き出したことが、本馬の適性に現れているようです。牝系を遡るとリサデルにたどり着く血統。実はエルコンドルパサーの遠い親戚なんですよね。

 エスポワールシチーの配合的に注目したいのは『サドラーズウェルズ』でしょう。24年8月現在、この血をもつエスポワールシチー牡駒は17頭中8頭が勝ち馬。本馬のほかにショーム(バレンタインS)、マリオ(平地4勝)などがでています。勝ち上がった8頭のうち7頭が2勝以上を挙げており、ニックスとしての威力もなかなかのものです。

 3コーナーで置いていかれそうになり、4コーナーでは早々にムチをいれる状態。エンジンのかかりが早いほうではありません。今回はインコースで脚を溜める競馬をしましたが、本来は外目をスムーズに加速させたほうが、力を発揮しやすいタイプだと思います。レース前の一言メモでは「平均点は高いが、ややパンチ力不足」と書いたのですが、ぜんぜんそんなことなかったです、ごめんなさい💦


※数値は個人の主観です


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