モーリスのニックス一覧(2024)
モーリス×母の父キングカメハメハ(牡駒限定)
「サドラーズウェルズ≒ヌレイエフ」の近親クロスが発生。体幹を引き締めます。ただしキングカメハメハ自身に柔軟性があるため、パワー一辺倒ではなく総合力を強化することができます。オールラウンダー型の配合ですね。勝ち馬率が優秀です。
一方で牝駒はというと、18頭いて勝ち馬は2頭いるのみ。まったく結果がでていません。
モーリス×ザミンストレル(牡牝共通)
モーリス内のノーザンテーストに対して、ザミンストレルが「ノーザンダンサー、ヴィクトリアパーク」で脈絡。ニアリークロスが成立します。屈強なパワーを増幅する仕掛けです。
とくに牡駒に効果が高く、5割を超える勝ち馬率で安定しています。牝駒からも重賞勝ち馬のシゲルピンクルビーがでており、牡牝ともに注目しておきたいパターンです。
モーリス×ダマスカス(牡駒限定)
モーリスの核とも言えるモデルスポートの血を刺激。スピードを引き出す手法です。ただしダマスカス自体は無骨なパワー血統。スピード血統ではありません。モデルスポートを刺激すると言っても、軽さを司るスピード増幅とは違います。筋力をアップさせることで、重戦車のような突進力を身につけるイメージでしょう。勝ち馬率、大物輩出率ともに優れたニックスです。
モーリス×ダンシングブレーヴ(牡駒限定)
該当馬は4頭しかおらず、現時点でニックスかどうかの判断はできません。該当馬はすべて勝ち上がり。GⅠ馬のピクシーナイト、4勝馬のトゥーフェイスがでています。注目しておいて損はないでしょう。ちなみに牝馬の勝ち馬は7頭中2頭。大きな実績はありません。
モーリス内のダイナアクトレスと、ダンシングブレーヴがニアリークロスに近いレベルで脈絡。配合の筋は通っており、スピードを引き出す効果が見込めます。
4頭すべて勝ち馬 (※集計日 24年3月8日)
ピクシーナイト、トゥーフェイス
モーリス×母の父ディープインパクト(牡駒限定)
モーリスは全身を使った雄大なフットワークで走るパワーストライド型の種牡馬。これをディープインパクトの欧州血脈で後押しして、しぶとさを強化します。ディープは母の父になると重厚感が増すため、緩さや非力さが混じるリスクは少なめです。
なお牝駒からもジェラルディーナ、ディヴィーナがでています。ただし全体でみれば好成績ではありません。ニックスという点では牡駒限定としました。
モーリス×トニービン(牡駒限定)
モーリスがもつアメリゴ(シルヴァーホークの母の父)と、トニービンの母の父であるホーンビームが近親クロスで脈絡。重厚な持続斬れを引き出します。以前は大物がおらず、堅実なニックスという印象でした。しかし最近はマテンロウスカイやシュトラウスが重賞を勝利。クラスの壁を突破する実力馬が増えてきました。その一方で勝ち馬率はやや低下。このニックスの良さであった堅実さが薄れつつあります。正直に言うと、ニックスとして取り上げるか迷ったパターンです。
モーリス×ハイトップ(牡牝共通)
サドラーズウェルズとハイトップは親和性が高い関係。欧州でも多くの活躍馬をだしています。サドラーもちのモーリスにおいても、しっかりと効果を発揮するようです。ハイペリオンとフェアトライアルの脈絡が核となっており、重厚な底力を強化します。牡駒牝駒、芝ダート問わず実績を残している隙のないパターンです。
モーリス×マルゼンスキー(牡駒限定)
ざっくりとまとめるなら「ダイナアクトレス≒マルゼンスキー」と言っていいでしょう。ノーザンダンサー、トムフール、ウォーアドミラル、ラトロワンヌなどが脈絡。スピードを引き出す効果が見込めます。ダイナアクトレスに秘められたスピードは、モーリスにとって貴重な能力源。ここを刺激することの恩恵は大きいです。
マルゼンスキーはパワーを兼備した血統。軽さや柔らかさではなく、カチッと引き締まったパワースピードを増幅するイメージでしょう。勝ち馬率が高いうえ、大物も多数。かなり優れたニックスです。
※3月16日追記
モーリス×シャーペンアップ(牡牝共通)
シャーペンアップは現役時代に5戦5勝でミドルパークSを制した短距離馬。欧州の重厚な底力を、推進力としてスピードに昇華させたタイプです。現代の血統内においては短距離、中距離、芝ダート問わず、縁の下の力持ちとして存在感を見せています。
ただしモーリスとの組み合わせでは、何か具体的な血が脈絡がするような、特別な関係ではありません。なぜここまで高い親和性を見せているのか、ちょっと判断が難しいニックスという印象です。
【告知】
上記のニックスに該当する1、2歳馬は、「裏・配合パズルでアタリはわかる 2024」で掲載しています。ぜひ読んでみてください。