この投稿はNHKマイルCを考察した記事です。有力馬考察・馬券予想・レース回顧の3ステップにわけて更新していきます。
※その他の重賞については、InstagramおよびFans’に投稿予定です
https://www.instagram.com/kurigasila_keiba(考察)
https://www.fansnet.jp/kurigasila-kaz(回顧)
1:有力馬考察
★セリフォス
★ダノンスコーピオン
★インダストリア
★ジャングロ
★マテンロウオリオン
2:馬券予想
◎ソリタリオ
前走の敗因がいまいち掴めませんが、道中の行きっぷりが良く見えなかったので、渋った馬場の影響があったのかもしれません。モーリス×母父キンカメは好相性の組み合わせ。母系にフランシスエスを内包するのはピクシーナイトやジャックドールとおなじ。GⅠを勝ってもまったく驚かない好配合なので、一発に期待してみます。
○インダストリア
ハーツクライを母の父として上手く活用した配合。スピード寄りのエフフォーリアと見ることもできます。前走はロスの大きい競馬で力を出し切れませんでした。気性的にマイルのほうが走りやすそうですし、スムーズな競馬なら好勝負でしょう。
3:レース回顧
ジャングロがまさかの出遅れ。押し出されるようにトウシンマカオが先頭に立ちました。そこにキングエルメス、オタルエバーが意欲的に並走したことで、ペースを緩めることができない状態。前半の1000mのタイムは57秒4。これは過去10年において、昨年に次ぐ2位の速さです。絶対的な先導役を失ったことが、このペースを生み出してしまったのでしょう。
先行馬は脚色が鈍り、中団~後方にいた差し馬で決着しています。もうひとつの見方として、純度の高いマイル戦になったことで、強いマイラーだけが残ったという捉え方もできるでしょうか。内を通った馬は総じて伸びあぐねていた印象です。
ダノンスコーピオン(1着)
スタートを決めて中団から追走。前の馬で壁を作りつつ、闘争心を溜め込みました。直線は外から力強い脚どりで先頭に立つと、追い込むマテンロウオリオンを凌いで勝利しています。
考察でも書いたのですが、ラウンドテーブルの影響で緩さがあり、坂でやや空回りするところがあります。しかしこの馬の良いところは、サドラーズウェルズのパワーが効いているおかげで、坂を上りきってからもうひと伸びできるところ。東京の坂がゴールから遠くにあり、余力があるうちに坂を迎えることができます。そのためスピードが落ちづらく、上がりきってからの再加速、ラウンドテーブルの惰性走行を最大限活かすことができるのでしょう。
マテンロウオリオン(2着)
スタートがあまり上手くいかなかったこともあるでしょうが、無理に付いて行かずに後方2番手から。ちょっと極端ではありますが、大きく下げて外に出し、直線の切れ味に賭けました。ダイワメジャー産駒に適したかたちとは言えませんが、この馬は母方の柔かさがあり、あまりダイワメジャーらしくないタイプ。将来的な完成形はさておき、現状はこういう競馬が合っている印象です。
セリフォス(4着)
体質面よりも先に気性面がダイワメジャーになりつつありますね。タフな競馬で踏ん張りきれない現状のなか、掛かり気味に先行。やや噛み合いませんでした。外が伸びるなか、この馬だけラチ沿いを攻めたわけですが、どうだったのでしょうね。福永騎手のコメントによると「芝は外か最内が良かった」とのこと。馬場的な影響はなかったのかもしれません。ただ「最後は周りに馬がいなくて伸びあぐねていました」とも。この馬以外はみな外へ外へと誘導したことで、併せるかたちになれなかったことは痛かったです。
インダストリア(5着)
弥生賞は前半1000mが61秒1。それに対して今回は57秒4。気性的にマイルのほうが走りやすいとはいえ、対応に苦労したのではないでしょうか。
そう考えると、昨年のシュネルマイスターが、62秒6の弥生賞から56秒9のNHKマイルCを勝ったことはすごいなと思いますね。