見出し画像

レパードS 3ステップ考察(予想から回顧まで)

 この投稿はGⅢ レパードSを考察した記事です。来週明けまでのあいだ、有力馬考察・馬券予想・レース回顧の3ステップにわけて更新していきます。


1:有力馬考察


★キャリアリズム(1番人気想定)

 バックパサー5・6×5や、祖母がもつデルタジャッジ4×3のパワーを受け継いだ影響で、エーピーインディ系の競走馬特有の緩慢さが薄く、カチッと引き締まったフットワークで走ります。柔と剛のバランスを整え、小回り向きにカスタマイズされたタイプ。昨年のこのレースを勝ったケンシンコウと配合の方向性が似ています。
 ワンペース気質がありそうで、緩い流れは好きではないかもしれません。またチークピーシーズを着用した2走前からパフォーマンスを上げていることを考えると、揉まれる競馬になったとき、精神的な脆さを見せる可能性はあるでしょう。先行力を活かして、自ら展開を作っていきたいところです。ちょっとカフェファラオとも近い雰囲気を感じますね。


★メイショウムラクモ(2番人気想定)

 ネオユニヴァース産駒で機動力型を想像していましたが、実馬は柔らかみのあるフットワークで走り、長く良い脚をつかう持続型のキャラという印象。これはおそらく3代母の父・スキャンの資質が強く出ているためではないかと思います。スキャンという血は精神的な弱さを伝えるところがあり、本馬がデビュー戦からチークピーシーズを着用していることも、スキャンっぽさであることの証左と言えるかもしれません。
 揉まれず外を追走した未勝利戦、2月の1勝クラス、いわき特別は破格の強さで勝っている一方、内で控える競馬をした20年の1勝クラス、黒竹賞は手応え悪く敗戦。枠順や展開は特に注視したいところです。


★オセアダイナスティ(3番人気想定)

 ノーザンテースト4・5×4のクロスと、2代母の父のカコイーシーズが屈強なパワーを強化。前脚の出が硬く、掻き込むような走りが特徴で、砂を掘り進むように突進していきます。小回りの新潟は舞台としては合うはずなので、状態が問題なければここも好勝負でしょう。
 勝利した未勝利戦と湯浜特別の2走は文句なしの内容でしたが、5着に敗れた1勝クラスの走りは、出遅れ+直線の不利を考慮しても少し物足りないところ。軽快な血が乏しいため、脚抜きの良い馬場でのスピード勝負は分が悪いようです。乾いた馬場のほうが有利と見ています。


2:馬券予想


◎オセアダイナスティ
 2代母の父・カコイーシーズの影響を受けて、掻き込むような走りが特徴。機動力型のタイプで小回りの新潟は合うでしょう。軽いスピードではなく、パワーによる突進力が武器なので、乾いた馬場でやれそうなのも好都合です。結構人気になるかと思っていたのですが、これを書いている土曜の23時現在、7.2倍の4番人気。函館からの転戦が嫌われた感じでしょうか。このオッズならば。

○メイショウムラクモ
▲レプンカムイ


3:レース回顧


 1コーナーで掛かり気味にメイショウムラクモが前に絡んでいったため、これはややこしくなるかな~と心配しましたが、すぐに落ち着いてポジション争いは平和に決着。逃げたレプンカムイはやや速めくらいの平均ペースで淀みなく引っ張り、クセのない綺麗な展開だったと思います。


メイショウムラクモ(1着・1番人気)
 終始一頭だけ手応えが違いました。勝利ジョッキーインタビューで善臣騎手が言っていましたが、残り200m手前でムチを落としてしまっています。その結果、ノーステッキでの完勝という付加価値まで付いて、よりインパクトを増したかたちになっちゃいましたね(笑)
 揉まれ弱さを出さないよう外を回すレース選択は間違いではありません。ただ馬にとっては良くても、小回りの新潟でそういう競馬をすること自体、ロスが大きいのは確かです。そのなかであの勝ち方ができるのですから、力が抜けていたということでしょう。


スウィープザボード(2着・10番人気)

 失礼ながら全くのノーマークだったので驚きました。好走の理由を僕なりに考えたのですが、おそらく3走前から着用したブリンカーの効果が大きいのではないかと思います。前走の1勝クラスは0秒7差の圧勝。今回は外を回すロスの多い競馬ながら2着。パフォーマンスが一変しています。
 だとするなら、初ブリンカーの3走前が見どころなく5着に敗れたのはなぜだったのでしょうか。もしかしたら、あの日の返し馬で起こった例の件の影響かもしれません・・・😑


オセアダイナスティ(6着・3番人気・僕の本命😢)

 本来はもっと良い勝負ができる素質馬だと思います。今日は終始手応えがイマイチでした。東京→函館→新潟と、間隔を大きく空けずに使ってきた見えない反動でしょうか。函館からの転戦が嫌われて、これだけおいしいオッズがつくならばと本命にしましたが、競馬はそう甘くなかったです😣💧


オマケ:血統ワンポイント解説

 ツイッターでdskさんがつぶやいておられましたが、今年は母の父キングヘイロー産駒が大活躍ですよね。去年までの重賞勝利は17年ニュージーランドTのジョーストリクトリ、プロキオンSのキングズガード、20年京都新聞杯のディープボンドの3勝しかなかったのに、今年だけで4勝ですから完全に確変状態に入っています。

 次にチャンスがありそうなのは、セントライト記念に出走予定のアサマノイタズラでしょうか。“血の勢い”って結構続くものですから、注目しておいて損はなさそうです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?