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重賞勝ち馬考察:トータルクラリティ(新潟2歳S)

父:バゴ
母:ビットレート
母父:スペシャルウィーク


 父のバゴは重厚なヨーロッパ血統が主体。一方、祖母の部分はフレンチデピュティ、シアトルスルー、ミスタープロスペクターというアメリカのA級血統が豊富。欧・米の血をうまく組み合わせた構成になっています。また母の父に据えたスペシャルウィークが、ブルードメアサイアーとして優れた資質を伝える名血であることも好印象です。

 ニックスとなる血の組み合わせや、特筆すべきクロスなどはありません。目立った大技こそないものの、全体的に隙もキズもなく、非常に整った配合馬です。デビューからの2戦は決め手勝負で強さをみせています。しかし血統的に考えると、おそらくタフな条件でも問題ないはずです。

 それにしても、ノーザンファームはバゴ産駒の育成が本当に得意ですね。これまで8頭の生産馬が出走して、7頭が勝ち馬。クロノジェネシス(GⅠ4勝)、ステラヴェローチェ(重賞2勝)、ブラックバゴ(アンドロメダS)、そして本馬の4頭がオープンクラスで結果を残しています。驚異的な成績といっていいでしょう。


※数値は個人の主観です


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