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重賞勝ち馬考察:シュガークン(青葉賞)
父:ドゥラメンテ
母:シュガーハート
母父:サクラバクシンオー
500キロ前後の馬格の持ち主ですが、雄大な肉体をフルにいかすタイプではありません。半兄のキタサンブラックも、現役時代(とくに若いころ)はおなじような走りをしていました。兄はブラックタイド産駒、本馬はドゥラメンテ産駒。父が違いながらも、共通の特徴が表れていることを考えると、これは母方の影響なのでしょう。
フットワークの可動域は狭め。脚先だけでササッと走るような省エネ走法です。おそらく2代母の父・ジャッジアンジェルーチが表面化しているのではないかと思われます。
なおジャッジアンジェルーチの父である『オネストプレジャー』は、本馬の父・ドゥラメンテと好相性です。とくに牡駒は効果抜群。該当馬は11頭中8頭が勝ち馬(※24年4月現在)。本馬のほかにシャンパンカラーやアリーヴォなどがでています。つまり本馬におけるジャッジアンジェルーチらしさは、個性の範疇にとどまらず、能力面にも影響を与えているということでしょう。
前述のように、一見すると迫力味に欠けたフットワーク。しかし見た目とは裏腹に、しっかりと推進力があります。しかもスピードの持続性も兼備。将来は先行してしぶといタイプに完成しそうです。兄の背中を熟知した武豊騎手が主戦というのが、なによりも心強いですね。
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