重賞勝ち馬考察:アスクワンタイム(小倉2歳S)
父:ロードカナロア
母:ディープインアスク
母父:ディープインパクト
ディープインパクトは現役時代、“空をとぶ”と称されたほど軽さに優れた競走馬でした。しかし母の父になると重厚さが濃くなり、パワー血脈へと変容する特徴があります。
ただしロードカナロアとの組み合わせだと、「セクレタリアト=シリアンシー≒サーゲイロード」が発生。“空をとぶディープ”に引き戻そうとする作用が働きます。その結果、重厚なのか軽いのか、どっちつかずの配合になってしまう場合があります。
その点、本馬の配合には迷いがありません。カナロア×ディープ以外の残りの部分、つまり祖母のところにデインヒルとロベルトが鎮座。屈強なパワーが脇を固めることで、ディープの資質を重厚さとしてガッチリ固定しているのです。このブレない潔さが好結果をもたらすのでしょう。
ちなみに母方にダンジグとロベルトを併せもつという意味では、短距離GⅠ2勝馬・ダノンスマッシュと一緒です。
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