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【POG考察】フレミングフープ

父:ハーツクライ
母:シーズアタイガー
母父:Tale of the Cat


 僕が活用するPOGテクニックに「能力は高いけど、いまいちピリっとしない牡馬に注目し、その全妹を狙う」というものがあります。テクニックと言えるほど立派な理論ではありませんが、シンプルな選び方でオススメです。
 

 一般的な話として、“ピリッとしない”要因として考えられるのは、パワーが強すぎて鈍重なパターン。また緩さがあって、速い脚を使えないパターンなどもあるでしょうか。これらの場合、同配合の全妹に替わることで、ちょうど良いバランスになりやすいのです。

 牡馬は先天的に重厚にでますが、牝馬だとそれが軽減。女性的なほどよい軽さと繊細さが含まれます。鈍重な牡馬の全妹ならば、パワーを良い意味で重石として活かす馬に。緩い牡馬の全妹ならば、素軽さが増すことで切れ味に昇華させた馬に。必ずしも良い方向に転がるとはかぎりませんが、牝馬に替わることのメリットは大きいです。


全妹であることの魅力

 本馬の全兄・ダノンザタイガーは、東京スポーツ杯2歳S2着、共同通信杯3着の実績をもちます。ただ、もっさりとしたところがあり、勝てそうで勝てない、そんなもどかしさを纏ったタイプです。どちらかと言えば緩さがあって、速い脚を使えないパターンでしょうか。スピードの質がワンペースなところも一因と言えるかもしれません。

 血統構成が優れているのは間違いありません。母方からアメリカ血統のスピードとパワーを補給。ハーツクライのヨーロッパ血統とのバランスをとった王道のかたちです。ハーツと好相性のファピアノの血を内包。配合的な根拠もあります。そうであるなら、牝馬に産まれたフレミングフープは、兄以上の活躍を期待してもいいのではないでしょうか。

 調教の映像をみた感じだと、兄とはタイプが違うように見えました。機敏なフットワークに、しなやかな脚さばき。兄ほど走りに上擦ったところがありません。これは牝馬替わりが良い方にでたと捉えたいですね。POG指名馬だから、そうでないと困るという願望込みですが・・・。そんなにうまいこといかないのがPOGだということを、これまで何度も痛感してきたので(笑)


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