重賞勝ち馬考察:シックスペンス(スプリングS)
父:キズナ
母:フィンレイズラッキーチャーム
母父:Twirling Candy
母のフィンレイズラッキーチャームはクリプトクリアランス4×3、ダンジグ4×4という強いクロスをもちます。クリプトクリアランスはスラッとした見た目。惰性的な持続力が持ち味です。クリプトクリアランス自体は線が細く、やや頼りない面がありますが、それを補完しているのがダンジグ。屈強な筋肉を伝えるこの血ががっちりと体幹を支えることでバランスを整えています。
フィンレイズラッキーチャームの現役時代の走りをみると、上記クロスの効果がよくあらわれているように感じます。クリプトクリアランスの肉体を、ダンジグの筋力でパンプアップさせたようなタイプです。そしてその特徴は息子の本馬にもしっかりと受け継がれています。
今回はかなりペースが遅く、実質2ハロンの瞬発力勝負。本馬の末脚だけが目立つレースでした。あまりにも極端な展開だったため、流れが速くなったとき、どういう走りができるかは未知数です。ただし血統的には切れ味特化の構成ではありません。経験値の有無はさておき、総合力で戦うこと自体には対応できる馬だと思います。
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