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ニックス考察:キズナ×インリアリティ(牡牝共通)

※24年6月更新
 

 ディープインパクトの後継種牡馬であるキズナ。この種牡馬の良いところは、父・ディープのニックスが、そのままキズナにも当てはまりやすいことにあります。程度の差はあるものの、ディープとの組み合わせで実績を残した血(ニックス)が、キズナとも上手くフィットすることが多いのです。

 もっとも代表的なのはインリアリティでしょう。この血をもつディープ産駒からは、コントレイルやグランアレグリアなど、多くの大物が出ています。その相性の良さをキズナも引き継いだかたちです。

 インリアリティはウォーレリック3×3のクロスを内包。強靭なパワーを伝える存在です。ディープとの組み合わせの場合、ディープ自身に不足ぎみな筋力を補う効果がありました。一方のキズナは、もともと父よりもパワー寄り。筋力は不足していません。補うというよりは、筋力を上塗りする感じでしょうか。

 なおキズナがもつストームキャットの血は、インリアリティと親和性が高いです。ストームキャットをもたない(父の)ディープに、この仕組みは働いていません。父、息子ともに好相性ですが、キズナには独自の効果が付随していることも覚えておきたいです(※以下の記事も合わせてお読みください)
 


 21年のマーメイドSをシャムロックヒルが勝って以降、しばらく重賞勝利がありませんでした。24年はクイーンズウォーク(クイーンC)とアリスヴェリテ(マーメイドS)が重賞勝利。久しぶりに存在感をみせています。

 近年はインリアリティが血統表の奥の代に下がっている場合が多くなりました。それに伴い、以前ほどの強い影響力は見せなくなったように感じます。これまでは積極的に狙いたいパターンでしたが、今後は付き合い方を変える必要があるかもしれません。もっているとちょっぴり嬉しい、お守りのような血という感じでしょうか。


このニックスを活かした活躍馬

※活躍馬がでるたび更新します。
 

クイーンズウォーク

アリスヴェリテ


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