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重賞勝ち馬考察:ウインマーベル(阪神C)

父:アイルハヴアナザー
母:コスモマーベラス
母父:フジキセキ


 本馬はおもに二つの配合的な特徴があります。ひとつはアイルハヴアナザー×母の父フジキセキのニックスです。これについては別の記事で詳しく解説しましたので、そちらをお読みください。能力源という点で、非常に重要な意味をもっています。
 

 
 もうひとつの特徴はニジンスキー6×3のクロスです。本馬の体質に大きな影響を与えています。

 本馬は父のアイルハヴアナザーも、母のコスモマーベラスも、前脚のさばきが硬いタイプ。フットワークがあまり伸びません。その両親の子のわりに、本馬は全身をしっかりと使った大きめのフットワークで走ります。これはおそらくニジンスキー効果でしょう。ニジンスキーは胴長体型のストライド走法が特徴。この血を強めにクロスしたことで、両親の硬さをほぐしたのではないかと考えられます。
 


 今回は序盤のペースが速く、先行した馬に厳しい流れ。2~4着は道中で二桁番手にいた馬が突っ込んできています。そのなかで本馬は5番手という前目で追走。展開に恵まれたわけではありません。それでも勝ち切ってしまうところをみると、実は千四適性が高いタイプなのかもしれませんね。パワー寄りのキャラなので、綺麗な馬場の(前走)スワンSより、今回のほうが力を発揮しやすかったのではないでしょうか。イメージ的にグレナディアガーズに近い雰囲気を感じます。


※数値や一言メモは個人の主観です


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