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【POG考察】コナウェリナ

父:ミッキーアイル
母:コナブリュワーズ
母父:キングカメハメハ


ミッキーアイル×母の父キングカメハメハ

 ミッキーアイル×母の父キングカメハメハの組み合わせは、16頭中3頭が勝ち馬。牝馬だと9頭中1頭(シャーレイポピー)しかいません。データ的には不安になるパターンですね。
 ただキングカメハメハという血は、母の父に据えられた場合、どんな配合とでもフィットする万能さがあります。芝型でもダート型でも、父系が誰であっても問題なく嚙み合います。母父キンカメが合わないのは、キンカメ系の種牡馬くらいではないでしょうか(キンカメ2×2とかになっちゃいますからね、笑)。個人的にはまったく心配していません。


オフショアブーム≒フレンチデピュティ

 本馬は「オフショアブーム≒フレンチデピュティ」4×3のニアリークロスをもちます。ノーザンダンサー、ボールドルーラー、プリンスジョン、エイトサーティーなどが脈絡。アメリカのスピードを増幅する効果があります。このニアリークロスをもつミッキーアイル産駒には、重賞6勝を挙げている稼ぎ頭のメイケイエールがいます。ニックス配合ではありませんが、好感がもてる仕掛けです。


特殊系サドラーズウェルズ

 サドラーズウェルズは“重厚な底力”を伝える血です。しかし本馬のようにバレークイーン牝系の出身馬は、サドラーの資質を“強靭な加速力”として使います。一般のサドラーがスタミナ寄りだとすると、この一族は瞬発力寄りのイメージでしょう。詳しい理由は割愛しますが、サドラーの活かし方が特殊なのです。
 本馬は「ヌレイエフ≒サドラーズウェルズ」4×5・5の近親クロスによって、サドラーの資質を強調しています。普通なら鈍重になるかも? と考えるところですが、本馬の場合はむしろ逆。瞬発力に長けたタイプにでていたとしても不思議ではありません。


牝系特有のメンタル

 バレークイーン牝系の馬は、燃える気性をもつタイプが多いです。これは前進気勢や闘争心に結びついており、競走能力に大きな影響をもたらします。その反面、常に燃え尽きてしまうギリギリのところで走っている印象です。一度気持ちが切れると、立て直すのは簡単ではないでしょう。しかも本馬の場合、父のミッキーアイルも穏やかな気性とは言えません。陣営も気を使った調整を心がけているのではないでしょうか。諸刃の剣なのはたしかですが、燃えているあいだは恩恵になりやすいため、POG的にはありがたい気質ではあります。
 


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