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【POG考察】ミッキーファイト

父:ドレフォン
母:スペシャルグルーヴ
母父:スペシャルウィーク


牝系が伝えるダート適性

 牝祖のエアグルーヴは天皇賞・秋やオークスなどを勝った名馬。子孫からもたくさんの活躍馬がでています。この一族は基本的には芝向きの競走馬が多いです。ただ(本馬の祖母)ソニックグルーヴから広がる枝葉に関しては、ダート適性を伝えやすいところがあります。
 ソニックグルーヴはフレンチデピュティを父にもち、「ヴァイスリージェント≒ノーザンテースト」3×3のニアリークロスを内包しています。フレンチデピュティそのものの適性にくわえ、上記の仕掛けがパワーを強化。エアグルーヴらしさを遠ざけ、ダート寄りの下地を形成しやすいのでしょう。
 本馬の半兄・ジュンライトボルトは、ダートGⅠのチャンピオンズCを勝っています。兄を管理する友道厩舎は平地重賞61勝を挙げていますが、ダートの勝利はこの馬が挙げた2勝しかありません。圧倒的な芝向き厩舎に、初の出来事をもたらした激レアキャラです。キンカメ産駒の兄ですらこれですから、ドレフォン産駒の本馬がダートでデビューするのは自然の流れと言えます。


ストームキャット≒フレンチデピュティ

 本馬は「ストームキャット≒フレンチデピュティ」4×3のニアリークロスを内包。アメリカ血統のスピードを強力に増幅しています。これ自体は芝、ダート問わず役立つ仕掛けです。ただし本馬におけるフレンチデピュティは、ダート適性の源泉にもなっている血。ダート向きのスピードとして機能しているのではないかとみています。


ドレフォン×トニービン

 『トニービン』の血をもつドレフォン産駒という点にも注目です。このパターンの勝ち馬率は58.1%(18/31頭)。ドレフォン産駒全体の39.8%(104/261頭)を大きく上回る成績を残しています。代表産駒はデシエルト(OP2勝)。本馬とおなじエアグルーヴ牝系の出身ですね。


兄との違い

 兄のジュンライトボルトは脚の回転が速いピッチ走法。瞬発力に長けた馬でした。本馬は調教の映像をみる感じだと、あまり兄とは似ていないように映ります。ドレフォンの柔らかみを兼備した、ゆったりとした走りをする印象です。こちらは長く良い脚を使うタイプかなと想像しています。



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