重賞勝ち馬考察:ウインマーベル(京王杯SC)
父:アイルハヴアナザー
母:コスモマーベラス
母父:フジキセキ
本馬はおもに二つの配合的な特徴があります。ひとつはアイルハヴアナザー×母の父フジキセキのニックスです。これについては別の記事で詳しく解説しましたので、そちらをお読みください。能力源という点で、とても重要な意味をもっています。
もうひとつの特徴はニジンスキー6×3のクロスです。本馬の体質に大きな影響を与えています。
本馬は父のアイルハヴアナザーも、母のコスモマーベラスも、前脚のさばきが硬いタイプ。フットワークがあまり伸びません。その両親の子のわりに、本馬は全身をしっかりと使った大きめのフットワークで走ります。これはおそらくニジンスキー効果でしょう。ニジンスキーは胴長体型のストライド走法が特徴。この血を強めにクロスしたことで、両親の硬さをほぐしたのではないかと考えられます。
1400mの成績が【4-1-0-2】と秀逸。この条件で大きく負けたのは、もみくちゃにされて勝負を諦めたファルコンS(15着)だけです。千四のスペシャリストと言っていいでしょう。パワー寄りなので、イメージとしてはグレナディアガーズの後釜的なキャラ。タフな条件になりやすい阪神Cがベストです。東京のスピード勝負向きというわけではありませんが、それでも勝ちきってしまうのですから、さすがの貫禄ですね。
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