見出し画像

重賞勝ち馬考察:リカンカブール(中山金杯)

父:シルバーステート
母:アンブラッセモワ
母父:Zoffany


 父のシルバーステートは、シルヴァーホークやニニスキの影響を受けた種牡馬。パワーによる突進力を強みとします。この個性を活かすために重要になるのが“競馬センス”の有無。良くも悪くも一本気な資質だけに、立ち回りの上手さがあるかどうかで、レース中に使える引き出しの数が変わってきます。

 その点、本馬の場合は母の父にいるゾファニーが重要な存在となっています。ゾファニーは現役時代にフェニックスS(芝6F)を勝ったスピード馬。後方からラチ沿いに潜り込んで進出すると、今度は前の2頭の間をヌルっと抜け出して勝利。機動力あふれるレース内容が印象的でした。こういう操縦性の高さは、シルバーステートにとって大きな恩恵となります。
 


 またゾファニーはブラッシンググルーム5×4のクロスを内包。この血はシルバーステートと相性が良好です(※詳細は別記事をご参照ください)。競馬センスだけでなく、構成血脈も非常に魅力的。さまざま面で恩恵をもたらしているようです。
 


 血統全体をみると、ロベルトのクロスや「ニジンスキー≒ファーノース」のニアリークロスにくわえ、デインヒルやヌレイエフの血など、パワー血脈によるサポートが豊富。シルバーステートの突進力をしっかりと際立たせる構成なのも好印象です。


※数値や一言メモは個人の主観です


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?