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GⅠ勝ち馬考察:イグナイター(JBCスプリント)

父:エスポワールシチー
母:ビアンコ
母父:ウォーニング


 牝系をさかのぼるとバーガー(Barger)にたどり着く血統。かつて交流GⅠ6勝を挙げたフリオーソは遠い親戚にあたります。フリオーソはブライアンズタイムとヌレイエフの血で、屈強なパワーを身につけた競走馬でした。それに対して本馬に繋がる母系は、これまでその2血脈を使わず、代を重ねてきた枝葉です。本馬の代で初めて、ブライアンズタイムとヌレイエフを併せ持つ種牡馬・エスポワールシチーを交配。フリオーソを再現する試みが見事にはまりました。

 本馬は地方移籍後、マイル以下の距離を主戦場としてきました。とくに1400mの成績が良く、さきたま杯、黒船賞の重賞2勝を挙げています(といっても、マイル戦は南部杯とかしわ記念なので仕方がないところはあります)。1200m戦は過去に1度しか経験がありませんでしたが、今回のパフォーマンスをみると適性は高そうです。

 母の父・ウォーニングは短距離気質の強い種牡馬です。父として送り出した産駒のトップ3は、サニングデール(高松宮記念)、カルストンライトオ(スプリンターズS)、タニノマティーニ(キーンランドC)。みな1200mの重賞勝ち馬です。おそらく本馬はこの血の影響が濃いタイプなのでしょう。

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※数値や一言メモは個人の主観です


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