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#16 不登校あるある・行く行く詐欺

どうも、不登校中学生の父、栗ワッショイです。
今日もお読みいただきありがとうございます。

このブログでは、4月から受験生になった不登校中学生の長男と、13歳差の次男の子育てを通して感じたこと、学んだことを発信していきます。

前回の#15の記事では、「逃げ癖」について書かせてもらいました。
うちの不登校の長男は、不登校だからという訳では無いかもしれませんが、自分の発言に責任を持たず、「やる」と言った事を簡単に裏切るし、裏切ったことに対して罪悪感も無い様子である事が気になって書かせてもらいました。

これについては、昔から辿ると話が止まらなくなってしまうのですが、直近で言うと、2つの裏切りと感じる言動が関わっています。

まず、今年の4月の新学期が始まった時のこと。
我が家は学校から近いので、2年生の頃から担任の先生がちょこちょこ家まで長男に会いに来てくれていました。
そして、3年生でも同じ先生が担任となり、改めて挨拶に来てくれた時のことです。
僕はその場にいなかったので、どんな話の流れだったのかは詳しく知りませんが、3年生になり、週に何度か給食を食べに学校に行くと自分から言ったそうです。
無理矢理言わせた訳では無いし、プレッシャーをかけた訳でも無いのですが、自分から言ったんです。
さすがに3年生になったし、自分なりに色々考えて行動しようとしているのかなぁo(^_^)o
と、僅かな期待をしたし、なんだか嬉しい気持ちになりました。

まず、給食を食べに行ってくれると、妻が楽になる。
給食を食べに行くのは週に何度かと言っていましたが、それに慣れてくれば、毎日、行けるようになるかもしれない。
外に出る事に慣れれば、フリースクールに通う事が出来る様になるかもしれない。
フリースクールに通うことができるようになれば、自分の将来について真剣に考えるようになるかもしれない!

単なる親の勝手な期待・希望に過ぎませんが、3年以上不登校の長男が自分から「行く」と言った事には、「ここから人生が変わるのではないか!?」と期待せざるを得ません(^-^)


しかし!
その期待は、すぐに裏切られる事になります(T_T)

そうです。
3年生になって1ヶ月が過ぎますが、1度も学校には行っていません。

きっと、この期待は裏切られるんだろうなぁ…と思いつつも、心のどこかでは期待していました。
ですが、その僅かな期待はあっさりと裏切られました。。。


そして、もう1つ、#15の「逃げ癖」の記事を書く事に繋がったエピソードがあります。

それは、先日、担任の先生が家に来てくれた時の事です。
学校で尿検査を実施するとの事で、尿検査のキットを持って来てくれました。
提出日はその翌日。そして、翌々日も予備日なので提出可能。両日、朝8:50までに提出しなければならないとの事でした。
先生が「どうする」と確認したところ、長男は、「自分で提出しに学校に行きます」と言ったのです!

長男は昼夜逆転していて、いつもはお昼頃に起きてきます。
そのペースで生活していたら、朝8:50までに提出することはできません。
妻が「本当に1人で行ける?」と確認したら、長男は「大丈夫」と返答しました。

この時も半信半疑ではありましたし、もし、尿検査の提出が出来たとしても、学校に復帰する訳ではありません。
本当に小さな行動ではありますが、その小さな行動が、不登校児の親にとっては大きな希望なのです!

そして翌朝、妻は仕事に行く前に長男を起こしました。
妻も僕も仕事なので、妻は7:00前に、僕も7:15くらいに家を出ます。
妻が家を出る前に改めて声をかけましたが、その後、僕が家を出るまでは自分の部屋からは出てきませんでした。

結果、その日は学校には行っていませんでした。
3年以上不登校の長男にとっては、尿検査の提出だけであってもハードルは高い事でしょう。
昨日の今日だし、心の準備も整っていなかったのかもしれません。
行く気はあったのだと思いますが、いざ!と思うと足が進まなかったのかもしれませんね。
そもそも半信半疑ではあったので、まぁ仕方ないかな、、、といった感じでした。
それに、尿検査の提出は、もう1日チャンスがあります。

その日の夜、妻が「尿検査はどうするの?」と確認すると、「明日、出しに行く」との事。
その後、しばらく友達とゲームをしていたのですが、リビングにひょこりと現れて、こう尋ねて来ました。

「何時までに出すんだっけ?」

半信半疑ではありますが、自分から時間まで確認するという事は、ひょっとしたら!?
これは、いよいよ行動が変わるかもしれない!
期待をすると、裏切られた時に苦しくなるのは自分です。だから、なるべく期待はしないようにしよう。
けど、それでもやっぱりどこかで期待している自分がいる!
どんなに裏切られても、信じ続けるのが本当の親なんだ!
信じろ!信じるんだ、オレ!!


しかし!

その期待は、やはり、すぐに裏切られる事になりました。

結局、尿検査の提出には行きませんでした。


この2つの裏切りから、

「やる」と言ったらやれ!
出来ない事は「やる」と言うな!

そんな気持ちが強くなったと言う訳です。


けど、これは不登校あるあるのようですね。
世間では、これを「行く行く詐欺」と呼んでいるそうです。
不登校の子どもを抱える親たちの間では、当たり前のこととして認識されているようですね。
やはり、どこも同じような事で悩んでいるんですね。

不登校に関する本を読んだりすると、「親は子どもを信じて待つ」とか、「子どもを受け入れて、家庭が自分の居場所だと思えるようにする」ということがよく書かれていますが、実際に不登校児を抱えると、なかなか難しいですよね。

今回のような裏切りが何度も何度も繰り返される中で、それでも信じ続けることなんてなかなかできませんよ(/ _ ; )
どうしてもイラっとしてしまう事もありますし、そんな裏切りを許し続けたら、社会に出てから困るのではないかな…とも思うんですよね。

不登校関連の本は、不登校から学校復帰出来た人だったり、不登校から社会に出て成功した人、またはそれをサポートした人しか本を出しません。
不登校から復帰出来なかった人、復帰させてるあげられなかった人の本なんて、誰も読みませんよね。

だから、世の中には不登校からの逆転本はたくさんありますが、逆転できなかった人がどれだけいるのかは分かりま
不登校から引きこもりになったり、仕事も出来ずにニート生活をしている人って、実はたくさんいると思うんですよね。
むしろ、不登校から人生逆転できた人よりも、圧倒的に多いのではないかと思います。

だからといって、親として子どもの人生を諦める訳にはいきません。
だけど、どうしたら良いのかも分からないから苦しいんですよね。。。


結果が出た後であれば、綺麗事に出来るかもしれません。
だけど、結果が出る前は楽観的になる事は難しいです。

だから、負の感情は負の感情として受け入れるしかないのかなと思います。
なので、このブログでも、無理矢理ポジ変するのではなく、ネガティヴも出していきます。
自分自身がネガティヴな感情と向き合うためにも、しっかり表現していきます!
そして、長男の行動とともに自分の感情がどのように変化していくのか、自分の成長記録的な感じで書いていけたらと思います。

今までの記事は、どちらかと言うと綺麗事にまとめようとしていた部分が多かったかなと思いますが、それはもう捨てます!
ネガティヴだったり怒りだったりも表現していきます!!

今、不登校児と向き合うリアルな親の感情を表現していきますので、興味のある方はぜひ、また読みに来てください(⌒▽⌒)

長くなりましたが、今日も最後まで読んで頂きありがとうございます( ^_^)/~~~

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