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【#読書の記憶から4】閉塞感からの脱出×物語後半の加速度・包括度たるや

仕事・日々の生活・この日本での生きづらさを
感じたおふたりは、世界へ旅に出ることにしました。

「僕は今から5日間だけ 灰色の街と無関係になる。」
若林さんはふと、キューバへ。


『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』若林正恭

ISBN 9784040693163
NDC 779.14


坂田さんはひとりで世界各地へ。
『旅がなければ死んでいた』坂田ミギー

ISBN 9784584139219
NDC 290.9


紀行文と言い切ればそれまでですが、魅力的なのは『表参道〜』は特に終盤、『旅がなければ〜』は中央見開きの広大な自然の写真から、旅の世界がさらにぐぐぐーっと広がって加速していく印象を受けること。その旅の本質が表れるからなのかな?

若林さんも、ミギーさんも、最後は飛行機が滑走路に着地するように、緩やかに展開が収束します。
最後は、しっかりと地面に足をつけてまた明日へ歩き出すような、そんな追い風のような読後感がありました。

海外へ行く事が以前のように容易でなくなった今、行ったことも見たこともない世界の遠方の地に思いを馳せることの意味がこんなに大きいものになるとは。



「流転していく世界を、これからもうまく旅していきたい次第。」
「それでは、きょうも、よき人生の旅路を。」
(坂田ミギー)

くぁぁあぁ〜!しびれる!!笑
私も世界中を旅するような経験をすれば、こんな感得した言葉を紡げるのだろうか…と夢見る。(海外へ一度も行ったことがない私。笑)


【#つながる読書】
次は…


旅の思い出・身の回りの出来事を
すべて記録したい!

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