執念

戦略デザイン研究所所長の水口健次は、戦略の戦略らしさは「中長期」「革新」「集中」「統合」「執念」であり、中でも「執念」が大切であると説いている。

現在各企業で行われている経費節減や、
TQC運動(総合的品質管理)、環境活動、
リストラにしても、日常業務の延長線上のものでしかない。

戦略性がないものは日常業務としかなり得ない。その様な活動は組織の革新とは別のものだ。

中長期計画にしても今年に比べて売上げは何%増にする、という数値計画だけの戦略を添えただけのものならば、それも日常業務にすぎず、それをいくら積み重ねたところで、経済環境の変化に対応することはできない。

企業の経営構造を根本的に変革するには、
少なくとも数年の歳月がかかる。

その間には、様々な抵抗や困難に出会い、
逃げ出したくもなこともあるだろう。
それでもなお逃げずにやり遂げることが重要だ。

これが執念が大切だと説かれる理由である。

(ある書籍の記述を再構成したもの)



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