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独創と協調

何事にも独創性が求められている。

そうなると創造性の高い活動のできる質の高い人材をどれだけ採用することができるか、その人にどれだけ独創性を発揮させられるかが問われる。

例えば学生を採用する時、協調性を高く評価する企業が多い。たしかに組織には協調性が重要だが、それだけでは独創性は生まれない。

ここでしばしば重要な勘違いが起こる。
それは「独創性がある人は、協調性が低い」という誤解である。

そこで人事の採用プロセスでは何人か採用する中で、人付き合いの悪そうな、若干問題児的な人材を、独創性を期待するあまりに一人か二人採用者の中に入れてしまうことになる。

「一癖あるが、なかなか面白い人材だ」などという、一見物分りの良いコメントをつけたりして・・・。

組織において、チームとしての力をそぐ様な協調性の欠如は相当な損失であり、これを補って有り余る利益をもたらす様な独創的な成果をあげてもらわなければ、組織にとってマイナスである。

一番良いのは、独創的であってかつ協調性がある人材である。

独創と協調は全く矛盾するものではない。

独創と相反するもので、協調と似ていてしばしば誤解のもととなるのが、従来の間違った考えに対する迎合(あど)である。

これは、チームの力を最大限にする協調とは似て否なるものだ。

(ある書籍の記述を再構成したもの)

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