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企業の存在価値

人間は、生まれてから十代後半までは身長が伸びるが、二十代を過ぎるとストップする。
そのかわりに人格面での成長をしていく。

前者が量的成長であり、後者が質的成長である。

企業でも、ある程度の事業規模というのは必要で量を確保しなければならない。
事業は量を確保したら、量から質への転換が求められる。

では、質とは何だろうか。

第一義的には質とは利益だ。
適性な利益を確保できなければ、何も始まらないのは言うまでもない。利益を出す事業が、人間でも一人前と認められる。親から金を出してもらっているうちは肉体的には完成していても子供なのだ。

では利益を出せば良いのだろうか。

利益は質的価値の入り口にすぎず、企業は社会に貢献しなければならない。社会に貢献と言うと漠然とするが、要はどれだけ人の心を喜ばせたり、楽しませたりできるかが大切で、結果として利益がついてくるようになることだ。

経済学でいう『効用』というものだ。

つまり、お客様にとって新鮮な価値を絶えず提供し続け、世間の『効用』を高めることと言える。

お客様にとって新鮮な価値とは、その会社でなければ出せない商品やサービスがどれだけ提供できるか、ということに尽きる。

それが企業の存在価値というものである。

(ある書籍の記述を再構成したもの)

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