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企業のバリュー その②

GEのジャック・ウエルチは「我々がGEと共有すべき価値観」として11項目を掲げた。
例としていくつか取り上げよう。

「変化は絶えず起こる。何事も普遍的でない。
自分に鞭打って変化に立ち向かう勇気を持つ者だけが変化からの仕打ちを受けずに済む」

「矛盾を日常的なこととしてとらえそれに対処する。矛盾はいつでも起こる。それに悩んでいては前に進むことはできない。強い気持ちで対処することだ」

「建設的対立を全ての階層で助長する。対立は建設的なものなら大いに時間をかけてやれば良い。但し自分の保身や甘えた待遇を継続したいという対立には時間を割く価値は無い」

(『ジャック・ウエルチ 我が経営』日本経済新聞社より抜粋)

これらの価値観の浸透を図るため、ウエルチは同社のクロトンビル研修所を2週間おきに訪れた。そこで毎回中堅社員と共に建設的な対立を続けた。

バリューは組織構成員の行動様式を決定付ける
大きな要因となりうる。従って、内容は具体的で人間性に富み、真善美を追い求める様なものが良い。

どの企業にも当てはまる一般的なものでは意味が無い。「社会に貢献する」とか「地球の環境にやさしい」などでは駄目だ。

自社のDNAに根ざしているか。自社のにおいがプンプンしているか、ほとばしるような経営者の思いに裏づけされているか。そうであればバリューは社員に浸透しやすく、時代を超えて受け継がれるだろう。

自分の会社にはこういうバリュー(価値観)はあるだろうか。問いかけを促してみたいものである。

(ある書籍の記述を再構成したもの)

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