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コンピテンシー

自分が社会人になった十数年前ごろは職場で変な英語が飛び交い初めた時期の走りの時期だったと思う。

「コンピテンシー」なんかもその変な英語の代表的な言葉だ。この「コンピテンシー」という言葉は、米国人などに使ってもピンと来ないようだ。

ただそれは他の和製英語のように意味が実際の英語と大きくかけ離れているからというわけではなく、このコンピテンシー(competency)という言葉は組織行動学の用語で、ハーバード大学のマクレランド教授が提唱した概念だからだ。

簡単に言えばコンピテンシーとはコンピテンス(Competence)の意味である単なる能力、技術、力量のとは異なり、実際に成果を生み出すことができる発揮能力のことを指す。

つまり、単に「知っている」とか「やったことがある」、「成功したことがある」ということではなく、継続的に成果を生み出すことができる行動特性を表した実践的な能力を意味する。

劇的な環境の変化によって、従来のビジネスモデルが通用しなくなった今日、過去の成功パターンにとらわれない新たな顧客価値を創造することがますます重要になっている。

今、企業が求める人材は環境変化に迅速に対応して新たな価値を創造できる人材、「価値創造型人材」といわれている。

実際、会社説明会で各企業が挙げる“求める人材像”は上の言葉を使っていなくてもだいたいこの言葉のようなものが多い。

この価値創造型人材になる為のスキルアップとキャリア形成を目指すことが、これからのビジネスマンの有り方の一つになるだろう。

(ある書籍の記述を再構成したもの)

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