「不満」を言うな、「不満」を失うな

差別化の時代になり、モノづくりや売り方、仕事の仕方など全ての面で、今迄と異なるやり方が要求されている。

我々がすべきことは、絶えず現状に不満を持ち、また相手の不満を知り、その不満を克服するよう情念を持ち続けることだ。その不満を愚痴として口から発散させず、情熱に変換するのだ。

分子生物学者でノーベル賞受賞者の利根川進は、良い仕事をする三原則として①仕事をしようという目標、②自分なら成し遂げられるという自信、③懸命に働くという意欲、を挙げている。

京セラの経営者で知られる稲盛和夫は次のような言葉を残している。
「他と比べて優れているとか、ある集団の中でベストだと慢心するのではなく、自らの心に描いた理想にどれだけ近づけたかが大切だ。他との戦いではなく、自分が描くロマンの実現のための仕事なのだ。周囲を見れば不満だらけだ。だが不平は言うまい。
他に負けまい、他を負かそうではないのだ。他は他、こちらはこちら。他に抜かれるかと心を惑わすことなく、自らの前途に描く、壮麗な虹を青空に掲げよ」

「道は数限りなくあれど、我が道を行かしたまえ。我が花を咲かしたまえ。」
 坂村真民(詩人)

(ある書籍の記述を再構成したもの)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?