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主眼を何に向けるか
ノーベル経済学者ハーバート・サイモンは、企業は情報処理機関であると述べた。
「制約された合理性」という概念を用いて、人間が情報を短期間に処理する能力には限界があると指摘し、その限界を克服する為に、企業という組織は階層化、分業、専門家することにより情報処理を効率化する、と論じた。
一ツ橋大学教授竹内弘高は「知識創造企業」の中で組織は情報処理機関ではなく、ひとつの有機生命体だと主張している。
さらに竹内氏は「会社は何の為にあるのか、どこを目指しているのか、どんな世界に住みたいのか、どうすれば、その世界は実現できるのか、
といったことを社員全員が理解していることの方が、客観的な情報を処理することよりはるかに重要である」
と結論づけている。
この2種の企業形態論はどちらが正しいかは
明確化されていない。
だが現行の企業形態論では経営活動の根幹をなす三つの概念を定義している。
1.ミッション=何の為に存在するのか。
2.ビジョン=5年後、10年後どうありたいか。
3.バリュー=社内で共有されている価値観は何か。
企業形態がどうあろうとこの概念を持って活動していくことが結果的に世の中の『効用』高めることになる。
個人でも企業でも目標の持ち方は前述の三つの概念を持って考えれば自ずと道は開けるものだ。
(ある書籍の記述を再構成したもの)
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