会社が欲しがる人材の条件

GEでは、管理職が部下にうまく仕事をやらせず部下でもできる仕事をいつまでもやっている場合は、管理職から外すという。

また、管理職が部下に命令し、部下が単にこれに従うだけだったら、これもまた管理職の方を組織から外すという。管理職一人のプレーよりも組織全体の力を活かした方が、より大きな結果を生むからだ。

個人プレーでいい数字を出す人材が評価されること、近年増えてきた個人主義による組織批判論、否定はしないが一人で働くより組織で働く方が圧倒的に効率が良い。

最近の若い人は一人でなんでもこなせるスーパープレイヤー、即戦力な人材が組織に求められると考えがちだが、組織である以上、実は一人では完璧な仕事はできなくても、チームと一緒に仕事ができ、全体の能力を引き上げることができる人が、より重要になる。

コンパックの最高経営責任者、エッカード・ファイファーは「自主的に動く社員がいる組織は活性化する」と言う。
会社は年度末にどこまで発展できるのか、その為には何が必要なのか、と先々の事まで考えて自ら行動する社員が必要である。

ファイファー氏は、コンパックが倒産寸前に再建を任されて同社に乗り込んできた時、ある会議で、「もっと将来の展望について考えよう」と言うと、ある部長が「なぜそんなことを話し合う必要があるのか。早く戻らないと製造スケジュールが遅れる」と断ったそうだ。

自分の部門のことだけしか頭の中に無い部長は、組織のリーダーになる資格はないのだ。

(ある書籍の記述を再構成したもの)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?