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実は英詞翻訳、日本語カバーは十年以上も前からやっていた、という話 ――英詞翻訳 4

好きなことを話す稿です。

好きな洋楽のジャンルも、好きなバンドも、あまり多くなく、洋楽とかが好きな人と比べたらお粗末なくらい知識は狭いのですが。
それでも、日本語カバー、という奇特かつおかしな趣味は、もう十年以上も前から別ブログにてやっておりました。

当時はOASISが好きで、Standing on the shoulder of Giants がお気に入りのアルバムでした。
後、OASISのいちばんの傑作アルバムは The Morning Glory か、でなければ Definitely Maybe だ、ということで、しぶしぶそちらも聴いたところ、悔しいがこちらの方が好きだな、ってことで浮気して行きました。
そのOASISもこのたび、めでたく再結成する、ということで、代表曲である "Don't look back in anger" も英詞翻訳せねばなぁ、と思っていたところ。

そういや、昔すでにしてたわ、ということを思い出したのですね。
なので、今回は転載ということで、ひとつ。
※記事数稼ぎではありません。実際そうかもしれませんが。

 まずは、元の英詞から。

Slip inside the eye of your mind
Don't you know you might find
A better place to play
You said that you've never been
But all the things that you've seen
They slowly fade away

So I'll start a revolution from my bed
Cos you said the brains I had went to my head
Step outside, summertime's in bloom
Stand up beside the fireplace
Take that look from off your face
You ain't ever gonna burn my heart out

And so, Sally can wait
She knows it's too late as we're walking on by
Her soul slides away
But don't look back in anger
I heard you say

Take me to the place where you go
Where nobody knows
If it's not our day
Please don't put your life in the hands
Of a rock and roll band
Throw it all away

I'm gonna start a revolution from my bed
Cos you said the brains I had went to my head
Step outside, Cos summertime's in bloom
Stand up beside the fireplace
Take that look from off your face
Cos you ain't ever gonna burn my heart out

And so, Sally can wait
She knows it's too late as she's walking on by
My soul slides away
But don't look back in anger
I heard you say

So, Sally can wait
She knows it's too late as we're walking on by
Her soul slides away
But don't look back in anger
I heard you say

So, Sally can wait
She knows it's too late as she's walking on by
My soul slides away
But don't look back in anger
Don't look back in anger
I heard you say
At least not today.

"Don't look back in anger":  Written by Noel Gallagher"

ああー。……いい歌だ。
ただ。
英語的には、なんというか、いまいちピンとこない歌詞、らしいですね。
口の悪い人だと、
「Oasisは、曲はともかく、詞については『これ』といえるような歌詞はひとつもない」
とか。
ただ、日本語にするとわりと輪郭が通っているように感じるのはなぜでしょう。

――さて。
今回は、すでに日本語化済みの詞は出来ている(過去作の転載)ため、訳出はなし、とします。
まぁ、Don't look back in anger の訳など、そのへんにいっぱい落ちているから今更いいでしょう。
こんな感じに、過去の自分は日本語カバーをしておりました。


Don't Look Back In Anger
OASIS

時が 君を奪っては
憂いに換えてく
気がつけば遠く
すれ違う 街路樹は
少し色を染めて
風に ちぎれ

夜の顔は二人
分かったような気がしてて
優しいベッドの光
消した後のその顔
なんか思い出せない
胸は熱くなるんだけどさ ああ

ああ そう 今では
二人歩いてきた道のり
そういや 変わったね
髪を切ったのかい?
あの後で

行ってみようかな ねえ
電話の声に似た
日の当たる道
君の愛する人が
忘れさせてた
なにか 欲しい

夜の顔は一人
分かってる気がしてて
冷たいベッドの光
点けた後のその顔
なんか思い出せない
いつのまに冷えてたのかな ああ

ああ そう 今まで
二人歩いてきた道のり
そういや 変わらないね
髪を切ってても
同じだよ

そう 今では
二人歩いてきた道のり
そういや 変わったね
髪を切ったのかい?
あの後で

そう 今まで
二人歩いてきた道のり
ずっと 変わらないね
髪を切ってても
君は変わっても
同じだよ
今でも……。


これが原曲のオマージュとして成立しているかいないかはともかく。
また、今の令和の時代に(これを書いた当時は平成の御代でしたが、それでも)「髪を切った」という事実が失恋のオマージュである、という観念が通用するものかどうかは、ともかく。
(実は、これを書いた当時、今から十二年まえですが……その時にも同じことを言っていてわろす)

この曲が、たとえば

凄惨な爆破テロ事件がコンサート会場で起こった時。
誰ともなく、まるで追悼を行うかのように、"Don't look back in anger" の大合唱がおこったことを、地元紙は報じています。

事件がマンチェスターのマンチェスターアリーナで発生した、ということもありましょうが、それを差し引いても、英国人の心の中に、この曲が息づいていて、かつ、「怒りを抱いて過去を振り返るな」という言葉に勇気づけられていることを知れるのです。

そういう意味では、私はこの曲を単に「過去の恋愛を反芻する歌」としてしか翻訳、解釈しておらず、もっと大きな「許し」の精神が注入されてなかったな、という反省をしております。
OASISのキーマンであるギャラガー兄弟は、喧嘩ばかりしてますが、それでも歌詞の中では兄弟愛を歌っていたりと、つかみどころのない魅力を秘めております。

OASISの、未来の一層の活躍に期待すること、しきりであります。
またWonderwallもDon't look back angerも聴きたいよ。兄弟。

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