素振りと金子萬嶽 12 をゝさわ英幸 2021年7月29日 06:37 「ひでちゃん、気分転換にゴルフ行こうよ」 そう誘ってくれた会社の角田さんの言葉が嬉しく、練習しようと思うこの頃であった。 そして、明日(二十九日)に迫った六年ぶりのラウンドに、帰宅後、近くの公園に赴いた。 持参したマットでアイアンの素振りをすると、フォロースルーの時の青空が目に眩しく、 ーーあゝ、天体は何事もなく移ろうのに、オレの軸は定まらんなあ… と独言ちていた。身体の軸と時間の軸、どちらがどちらなのか分からぬまま、時が過ぎて行く。 梅雨の明けて以降紫陽花はくすみ、木槿が笑うこの頃、あの花が散り、この花が開いていることにはっとさせられるが、花の名前が思い出せなかった。 近よれば見うしなひけり山ざくら 郷里、出羽上山の家老金子萬嶽の発句が思い出された。 #ゴルフ #上山市 #金子萬嶽 12 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート