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kuren ~神戸市北区で最高の思い出を一緒につくりたい~ 市橋さんの想い

はじめに

今回インタビューしたのは、
神戸市北区で、北区民が最高の思い出をつくれる場所と題し、kurenという名で神戸市北区の魅力を伝える活動をしている市橋英紀さん。
市橋さんは小中高を神戸市北区で過ごしており、大人になった今、北区の魅力に初めて気づき、それを伝えていく活動をはじめた。インタビューの中では、市橋さんのお人柄や、活動をはじめたきっかけに関して伺い、北区の魅力を届けるkurenの活動が目指す今後の展望について語っていただいた。

kuren発起人の市橋さん


kurenについて

kurenに込めた想い:北区ならではのものづくりや自然と触れ合う体験を通して、北区での最高の思い出を届けたい。“kuren”という言葉は、日が暮れるまで北区で思い出深い時間を過ごしてほしいという願いを込めた”kure"と、北=northの頭文字”n”を合わせたもの。
ロゴマークは「暮れる」という漢字をモチーフにしている。


kurenのロゴ

活動内容:北区生まれのブランド品の販売・企画開発とヒンターランドアドベンチャー(都会の後背地での体験型企画)、北区各所を巡って情報収集や魅力探し、写真と動画撮影、SNS投稿。Instagramのアカウント(@kuren.bluehour)はこちら

賛同パートナー:きみたつ(木工知育玩具ブランド)、山本鞄嚢/Falúú(レザー小物)。北区に拠点を置いてものづくりをしておられる方々とタッグを組んでいる。
※賛同パートナー募集中

北区に愛着を持ってもらうことを目的としており、そのために必要なモノ・コト・トキを生み出したい、north in Kobeを大事にしたいと思っている。多くの文化や自然があるにもかかわらず、何もないと感じている人が多数。「何もないなら作ればいい!」と思い立ち、自然と触れ合える体験機会や、ものづくり体験、そして北区の人々との交流ができる時間を作り始めた。

特に子どもたちに北区へ訪れて、ここで思い出を作ってほしい。それをきっかけとして北区の魅力が親世代であったり、子どもが大人になって思い出し、また訪れたいと感じてもらいたい。結婚式の引き出物として北区のものを選んでくれるような関わり方をしてほしい。そして次の世代にも伝え受け継がれていく。そんな風に北区の魅力が広がり伝わっていくことを期待している。


現在のkurenの活動について教えてください!

まずは北区の人に、北区の知らない魅力をたくさん発見してもらいたい。そこから北区の外の人たちが北区の魅力を発見するという流れが自然に起きていってほしい。

kurenの活動内容としては、北区生まれのブランド品の販売・企画開発とヒンターランドアドベンチャー(都会の後背地での体験型企画)の2つを掲げています。今はまだまだ発展途上なところもありますが、SNSで北区の魅力を伝えるために写真を投稿したり、ヒンターランドアドベンチャーの企画づくりのために道場町、長尾町、八多町などの北区の町に約月一回訪れては、魅力探しのために様々なスポットを巡り歩いてます。

kurenチームで北区を散策している様子

北区の魅力が何かと尋ねると、有馬温泉や森林植物園など既に有名な観光地や植物園、六甲ビルなどの会社を思い浮かべる人が多いなと感じる。だけど、自分の足で北区を訪れてみると、まだ世の中には知られていない小さな魅力がたくさんある。そう言う意味では、自分自身で魅力(未開の地)を発見していけるなと思うし、みんなでその魅力を作っていけそうな気がすること自体が北区の魅力かなと思っています!


kurenとしての最終的な目標は、インタビューの最後にお話しさせていただくのですが、僕個人としてやっていきたいことは、北区で小さな百貨店を作ることなんです。

kurenという名前とテーマの成り立ちを話すと、北区で木工屋さんを営む松崎さんに出会って、いろいろ話しているうちに、「北区に愛着がないなら作っていけばいいのではないか、北区のブランドを作ってしまえばいいのはないか」と思うようになったんです。そこから、愛着を作るためにはなにができるのかを考え始めて、僕の中での結論として、「北区に愛着を持ってもらうには、北区ならではのコトを体験して、北区について語ってもらえる機会を作らないといけない」と思いました。
そこから、「日中は北区で過ごして、日が暮れてからは北区について話してもらう形を作っていきたい」というテーマができて、そのテーマの中の”日が暮れてから”から”暮れ”をとって、north Kobeの”n”と組み合わせて“kuren”という名前ができたんです。

北区に愛着を持ってもらう為に僕がやってみたいことが、北区のブランドが並ぶ小さな百貨店をつくること。北区発のブランドを作ることで、北区にも美味しい食や素敵な手作り小物などの魅力があると感じてもらえるのではないかなと考えています。その百貨店の中で、北区発のブランドを企画・販売するのもおもしろそうですが、訪れてくださる人に北区に触れてもらえる体験型の企画を準備して提供したいと思っています。

「北区民が最高の思い出を作れる場所、それが神戸市北区。」と思っていただけるように北区の魅力を発信していきますが、やっぱりより多くの人に北区に来てもらって、北区で様々な体験をしてもらいたいと思っているので、kurenのSNSを通じて北区を知ってもらうだけでなく、kurenの体験型企画を通じて実際に北区に触れた人たちの口コミでkurenの活動や北区の魅力が広がっていくことが僕の一番の願いです。


kurenと言う活動を立ち上げたきっかけは?

僕も北区で育ったけど、去年初めて北区の魅力に気づいた。
知らなかった魅力に気づいて、愛着を持てた実体験を周りの人にもつくりたいなと。

kurenという名前はまだなかったけど、3年前(2019年)くらいから地域に興味を持ちはじめ、人に紹介頂きながら、地域で活動をしている方々と話したり、僕も実際に地域活動に参加しながら、何か僕もできることがないかを考えるようになったのが最初のきっかけでした。

その中でも1番のきっかけは、去年(2021年)、北区の唐櫃台で行われたリノベーションスクールに3日間参加したことでした。そのプログラムの中で、北区に住んでたにも関わらず、自分の知らなかった北区を知れたことがすごく僕の中で大きくて。

それから、北区に対して僕がしたいことや僕ができることがないかを考え始めました。
僕の興味は、"食"よりも"ものづくり"にあったので、松崎さんや山本さんと繋がれたことで、
"ものづくり"をテーマに、北区に対して何かできそうだと感じ始めました。
そこから、さっきのkurenのテーマが作られていった話とも繋がるのですが、
日が暮れるまで"北区で思い出深い時間を過ごしてほしい"という思いが僕の中で強くなっていったんです。

元々、神戸市北区の住宅街に住んでいたけど、それを言うと神戸出身じゃないと言われて...(笑)
でも、今は神戸市北区に自然の中だからこそ学べることや感じる魅力があると思う。

子どもの頃は、少し足を伸ばせば八多町にいけるような場所に住んでいて、
僕が住んでいた場所に対して当時思ってたのは、未開だけど静かに過ごせる住宅街というイメージ。
ただ、大学時代に神戸市北区出身というと、「神戸ちゃうやん。」と言われることが多くて。
確かにみんなが持つ神戸のイメージ(港町・キラキラしている)とは違い、田園風景・山というのが神戸市北区のイメージだと思います。
だけど、神戸市北区の魅力の1つだと思うのが、自然が近くにあるからこそ、
自然の中で遊ぶことができて、それが新たな学びや発見に繋がること。
普段の都会と異なる光景だからこそ、街中とは違う学びを得られ、
それが神戸市北区の魅力として感じられて、思い出に残るのではないかと思っています。

kurenの今後の展望はありますか? 

最終的な目標は、10年後に、北区が結婚式のプロフィールムービーに流れたり、北区のものが引き出物になったりすることです。

10年後としている理由は、kurenのヒンターランドアドベンチャーやモノづくり体験に子供たちが成長する過程で親御さんと共に参加してもらい、子供たちの思い出の1つとして結婚式のプロフィールムービーに北区が流れたり、引き出物やアルバムを創りあげたりするには、長い時間がかかると考えているからです。

そして、直近の目標としては、北区を巡るツアーを開催したいと考えています。ツアーの中で、きみたつの木工玩具で遊んだり、革小物などのモノづくりを体験してもらったりし、子どもだけでなく親世代や学生の方にも、今まで知らなかった北区の新しい魅力を発見してもらいたいです。また、機会があれば、企業さんや大学生とコラボをしたり、周辺地域と連携したりしながら、色々な繋がりを増やし、10年後には最終的な目標の達成を目指します。


市橋さんにとって「北区の最高の思い出」とは?

これまでになかったからこそ、これから作っていきたい

幼少期の頃に北区の住宅街に住んでいたため、北区を代わり映えのない町だと考えていました。しかし、今になってたくさんの魅力があることを知り、最高の思い出を作っていきたいと感じたと共に、皆さんにも北区の魅力を体験してほしいと考えるようになりました。また、豊かな自然の中で遊ぶことで、街中とは異なる学びや新たな発見に繋がり、より思い出に残る体験ができると考えています。

実際に市橋さんからkurenの今後の展望についてなどのお話を伺うことで、kurenの活動を通して共に実現したいVisionを再認識することができました。これからも一緒に北区の魅力をたくさん発見し、体験していただける機会を作っていきたいです。


おわりに

一緒に活動させていただいている市橋さんに、幼少期に北区に対して感じていたことから、kuren立ち上げに至った経緯や現在の活動、今後の展望についてまでたくさんのことを語っていただきました。改めてお話をお伺いすることで、kurenや北区に対して抱かれている想いをより強く感じることができました。また、壁を少しも感じさせない優しさや温かさがあるお人柄の市橋さんだからこそ、kurenの活動が色々な人に導かれながら少しづつ大きくなっているのかなと感じています。今後も一緒に、楽しく北区の魅力を発見し、多くの方に届けていきましょう!
今から10年後が楽しみです!

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