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遊戯王2011.3制限 ゲートボール マシンガジェットのススメ


初めまして。主に2011.3制限ゲートボール(過去レギュレーション)で遊戯王をやっていますSENTIMENTAL StepSと申します。この制限で開かれている大会は主に2大会あり

①かもめ亭(先攻ドロー無し+「血の代償」制限 マスタールール3)
②寒波亭(先攻ドロー有り+「血の代償」準制限 マスタールール2) ※2022/11 執筆開始時点ルール
本記事は本記事執筆開始時点で主流になっている②寒波亭レギュレーションに倣い「先攻ドロー有り+「血の代償」準制限」のルール(以下本ルールと記述)での解説記事となります。

2018年頃からこの環境にのめりこみ、この環境で長らく大会を開催されているかもめ亭へ2回、寒波亭へ2回参加をし

2018/11/23 かもめ亭31~Power of "NEO" 3位(代償マシンガジェ)
※先攻ドロー無し+「血の代償」制限

2020/08/29 かもめ亭32~”Hopes and Dreams" 準優勝(代償マシンガジェ)
※先攻ドロー無し+「血の代償」制限

2022/03/05 第5回寒波亭@2011年3月制限 優勝(代償マシンガジェ)
※先攻ドロー有り+「血の代償」制限

3/4入賞を果たしました。尚、この記事はゲートボール活性化の為に全文無料の投げ銭方式にて公開しております。投げ銭頂ければ次回の記事の執筆の励みになります。途中カード名を省略する事がありますがご容赦ください。

1.ガジェットのアーキタイプとデッキ選択理由

ガジェットは筆者の知る限りだとおおまかに以下のようなアーキタイプが存在します。
①TGガジェット
②マシンガジェット
この中でも代償が入っていなかったり、ガジェットが6枚の構築も存在します。ガジェット自体は6~9枚(+代償)が固定枠の為、罠で固めても良し。展開札を多めに入れて攻撃的にしても良し。他シナジーのあるギミックを入れて共存も良しで構築の自由度が高い事と致命的なメタが少ないのが魅力的です。
使用デッキを探すにあたり
・罠の受けが良いデッキ
・先攻後攻両方戦える ※先攻ドロー無しの時
・8~9回戦戦える安定感がある事
以上の条件を満たすデッキを探していたところ【ガジェット】に行き着きました。

■TGガジェット
利点は【マシンガジェ】と違い、罠に依存せずシンクロモンスターによって相手の場を崩せたり、罠環境で強い「ナチュル・パルキオン」を最速後手1ターン目から成立出来る事にあります。反面ガジェットが手札に被った時に捌きづらい点や、ガジェットを引いていない場合の弱さや、TGは性質上破壊されないと効果が起動しない為に【マシンガジェ】と比べて先攻時にアドバンテージを確保する動きをしづらい点が短所です。
■マシンガジェット
利点はサーチカード12枚(「強欲で謙虚な壺」によって更に)による圧倒的安定性の高さとアドバンテージ確保に長けた点です。反面、場を返せるモンスターが「マシンナーズ・フォートレス」しかいない為、相手の強い動きに対応しづらい点が短所です。8~9回戦戦う上でメインギミック成立の安定率はそのまま勝率に直結すると考えており、ガジェットは9枚確定でした。調整段階で【TGガジェット】のガジェット被りによる負けが目立ったため、ガジェットが被っても勝てる可能性がある【マシンガジェ】を選択する事にしました。以降は環境によって採択を変えながらずっと【代償マシンガジェ】を使い続けています。

2.マシンガジェの運用について

前述したように、【マシンガジェ】は相手の強い動きに対応する事が他デッキと比べて非常に厳しいデッキです。こちらの強い動きであるガジェット+「血の代償」は大半のメインデッキに入っている「サイクロン」等で簡単に止められるのに対して、相手の想定される強い動き(「六武の門」or「六武衆の結束」+「真六武衆ーシエン」、「エヴォルカイザー・ラギア」+3枚~伏せ、暗黒界ぶん回り等)に対応出来る術が特にこのデッキにはほぼありません。その為、相手に強い動きをさせないように立ち回ったり、早めにライフを詰めに行ったり、要所で相手を妨害したり、サイドボードで対策したり、引いた札やその場の状況からリスクリターンを見極めながら毎ターンアクションを起こしていく緻密なゲームプランが求められます。例えば下記のような手札で

相手がデッキ不明の40枚、こちらの先攻。「サイクロン」2枚あり、2枚までの伏せは大丈夫ですが、後攻プレイヤーが「サイクロン」2枚では完全に対応出来ない3枚以上の罠を伏せて「神の警告」や「神の宣告」を撃たれ「マシンナーズ・フォートレス」へアクセス出来なくなるリスクが存在する為、「マシンナーズ・ギアフレーム」召喚から入り、返しのターンに被っているガジェットを召喚し「神の警告」を使われても良いようなゲームプランをとります。※そもそも先攻で「サイクロン」を2枚伏せるか、「マシンナーズ・フォートレス」を先攻からプレイするかどうかも人によって違います。また、返しの相手のアクションやデッキ次第でこちらの次のターンの動きも当然変わります。


相手がデッキ不明の40枚、こちらの先攻。代償を通った時のリターンが大きい&後続であるガジェを先に確保する為と、「激流葬」を活かすプレイをしたい為に先攻は「グリーン・ガジェット」の召喚から入ります。※先攻で何を伏せるか、「マシンナーズ・ギアフレーム」を先攻からプレイするかも人によって違います。また、返しの相手のアクションやデッキ次第でこちらの次のターンの動きも当然変わります。

相手がデッキ不明の40枚、こちらの先攻。「マシンナーズ・フォートレス」が既に手札にある事や、「激流葬」で攻撃力が高い「マシンナーズ・ギアフレーム」を巻き込みたくない事から先攻は「グリーン・ガジェット」の召喚から入り、返しのターン「マシンナーズ・ギアフレーム」召喚から相手の罠を見るようなゲームプランを考えます。※先攻で何を伏せるか、「マシンナーズ・ギアフレーム」を先攻からプレイするかも人によって違います。また、返しの相手のアクションやデッキ次第でこちらの次のターンの動きも当然変わります。

※これらのプレイはあくまで筆者個人の考えによるものなのでこれが絶対に正しいというプレイではありません。

【マシンガジェ】が目指す主な勝ち方は
・「イビリチュア・メロウガイスト」または(ランク4エクシーズ)での戦闘破壊のアド差勝ち
・ガジェ+罠による除去でライフ詰めきり&アドバンテージ勝ち
・「血の代償」成立からのワンターンキルor制圧
主な負け方は
・相手の先攻盤面を返せず負け
・相手の場に対応出来るカードを引き込めず負け
・ガジェットが手札に被って負け
・初動を引かず負け(レアケース)

が主です。
2本目以降は1.ガジェットのアーキタイプとデッキ選択理由項でも触れましたが、致命的なメタが少ないものの、頻出する「サイバー・ドラゴン」と「ライオウ」は意識しておきましょう。具体的には、ガジェット2体で「インヴェルズ・ローチ」を出して「サイバー・ドラゴン」を牽制したり、「ジェムナイト・パール」や「No.39希望皇ホープ」をエクシーズ召喚する事で攻撃力3000の「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」の成立を阻止しつつ「サイバー・ドラゴン」で戦闘破壊されない攻撃力のラインを場に立てる事でケアし、基本的には作られても攻撃力2000の「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」で済むように動きます。仮にこれらのエクシーズモンスターに対して罠を貰っても基本的にはガジェット2体でエクシーズ召喚している為、相手だけ損失を負う形となり、「サイバー・ドラゴン」を牽制しつつ、0:1交換を相手に強要出来るプレイとなります。「ライオウ」は「次元幽閉」や「禁じられた聖槍」を取っておいたり、2000以上の攻撃力のモンスターを先出しする事でライオウ自体の牽制を図ります。

3.使用構築

↑ 先攻ドロー無し+「血の代償」制限構築

↑先攻ドロー無し+「血の代償」制限構築
※執筆時に気付きましたが、3枚目はチームメイトが使用した【HERO】のレシピになってます。


↑ 先攻ドロー有り+「血の代償」準制限構築
チーム9位でギリギリトナメにあがれず予選落ち。

4.構築意図

①かもめ亭使用構築
メインデッキ
構想当初、様々なデッキと調整していく中で「イビリチュア・メロウガイスト」での戦闘破壊orランク4エクシーズモンスターでの相手モンスターの戦闘破壊さえ成立すればアドバンテージ差で大半のゲームに勝利出来る事が多く、相手の罠を見てからマストで止められる「盗賊の七つ道具」と、同様の役割もこなしつつコンバットトリックの役割があり、最低打点の「イエロー・ガジェット」でも1900打点まで戦闘破壊可能な「禁じられた聖槍」を採用。モンスターを引けないと機能しなく、また初手に必ず欲しいカードでもない為各2枚採用。この段階でガジェ×9、召喚権被りを多少考慮しマシンナーズ×5、それらの初動や罠を引き込む「強欲で謙虚な壺」×3、罠ケアの「禁じられた聖槍」、「盗賊の七つ道具」計4枚、スタンダードな魔法罠の「月の書」「サイクロン」×2「神の宣告」「神の警告」×2「聖なるバリアーミラーフォースー」「激流葬」「王宮の弾圧」「奈落の落とし穴」×2「次元幽閉」×3、このデッキの利点である「血の代償」を加え36枚が確定。チームメイトが使用する【HERO】と調整していく中で「ライオウ」負けや、相手の前打点を越すのにこちらのリソースを使わされる事から、後引きでも間に合い自分のターンに除去を行える「地砕き」1枚と、【ガジェット】が触りづらいリバースモンスターにもアプローチをかけられる「ブラック・ホール」を採用。(罠は最大限採用している為、自分のターンで除去を行えるカードは計2枚の採用で十分と判断しました。)追加の展開札や相手がガジェットに対して発動する「神の警告」ケアにもなる「死者蘇生」と、後引きでも間に合い「No.16色の支配者ーショック・ルーラー」やランク4エクシーズを1ターン早く成立させられる「二重召喚」1枚と、ガジェットを引き切った場合にリソースを回復する目的で「貪欲な壺」1枚を採用し41枚が完成しました。
■エクストラデッキ
登場頻度の高さや除去を貰う事が多く2枚目が必要な「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」「インヴェルズ・ローチ」「イビリチュア・メロウガイスト」各×2ずつ、ランク4で打点の最大値である「ジェムナイト・パール」×1、「冥府の使者ゴーズ」のケアでも使う「No.39希望皇ホープ」×1、「血の代償」の発動に成立した際や1枚目に除去を貰った時に出せるように「No.16色の支配者ーショック・ルーラー」×2、ランク4で唯一除去効果を持っている「ヴァイロン・ディシグマ」×1、「マシンナーズ・フォートレス」2枚でプレイする機会があり裏守備モンスターのコントロールも奪える「No.11ビッグ・アイ」×1、「死者蘇生」で相手のチューナーを蘇生した際に場を返せる「氷結界の龍トリシューラ」「A・O・Jカタストル」「ブラック・ローズドラゴン」各×1ずつを採用。
■サイドデッキ
引けたら強い先攻用のカード「ダスト・シュート」、【カラクリ】や【ジャンド】を意識した「昇天の黒角笛」×1、こちらの先攻に対して後手から入れられる「魔導戦士ブレイカー」を強く意識と「サイクロン」の露払いとなる「デモンス・チェーン」×1、【六武衆】【カラクリ】【暗黒界】の永続、フィールド魔法意識とこちらの先攻の動きに対する返しの相手の伏せを割り一気にライフと盤面を持っていける「砂塵の大竜巻」×2、【ジャンド】意識の「抹殺の使徒」×1、【暗黒界】【HERO】【ジャンド】意識の「D.D.クロウ」×2、【ガジェット】【TG代行天使】【ジャンド】の後攻を意識した「魔導戦士ブレイカー」×2、【ガジェット】【カラクリ】等機械族主体のデッキや【HERO】【ラギア】のハイビートにも打点で勝てる「サイバー・ドラゴン」×3、【ジャンド】とET、EDを意識した「強制脱出装置」×2で構築しました。

「血の代償」が制限になり、【ガジェット】への意識が削がれている事もあってか個人成績7勝2敗1分と好成績でした。(2敗は同じ人の【TGガジェット】のみです)

②寒波亭使用構築
①のデッキを基盤とし、寒波亭はルールが異なり先攻ドロー有りのエラッタ前のテキストを適用のルールの為、今までとは構築も変わります。


第3回寒波亭デッキ分布
第4回寒波亭デッキ分布

同主催の方が過去に開催している直近2大会の結果を踏まえ、おおよそのメタを定めにいきました。シェアが2大会どちらも上位だった【暗黒界】を徹底的に対策し、その次に前回大会で多く今大会でも同数いるだろうと予想される【ラギア】を意識した構築にしました。参加した第5回大会の分布は下記の分布になります。

第5回寒波亭デッキ分布

★変更点
メインの「貪欲な壺」1枚→2枚、「マシンナーズ・ギアフレーム」2枚→3枚、「砂塵の大竜巻」のメイン採用、「リビングデッドの呼び声」の採用に伴い、「王宮の弾圧」、「ブラック・ホール」、「地砕き」、「二重召喚」「月の書」の不採用、エクストラデッキの「No.39希望皇ホープ」「ジェムナイト・パール」1枚→2枚、「カチコチドラゴン」の採用。

・「貪欲な壺」1枚→2枚
筆者のプレイスタイルの都合上ロングゲームになる事が多く、ガジェットをデッキへ戻したいケースが多かった為1枚増量しました。3枚採用は発動出来ない最序盤に引き被るケースが想定されるので現状は有り得ません。構築を渡したチームメイトも、「貪欲な壺は2枚で良かった」と言っていたので良かったと思います。
・「マシンナーズ・ギアフレーム」2枚→3枚
先攻を取った際のゲームを確実に取りたいので初動の嵩増しで増やしました。「ジュラック・グアイバ」や、「E・HERO エアーマン」、「創造の代行者ヴィーナス」、「カラクリ商人壱七七」等ガジェットで取れないモンスター対してに隙を見せない為、こちらもベストな采配でした。余談ですが、ガジェットが初手に来る確率は以下になります。

デッキ40枚の初手ガジェ率
デッキ41枚の初手ガジェ率
デッキ43枚の初手ガジェ率
遊戯王ニューロンの初手機能を使用し各600回ずつ計1200回の初手集計

・「砂塵の大竜巻」のメイン採用
サイド枠の圧迫に伴い、メインに移したような形です。環境に存在するデッキの中でもとりわけ伏せが少ない【ジャンド】対面でも「リミット・リバース」や「リビングデッドの呼び声」等の蘇生系の罠に撃てたり、後引きしても、どの対面でも腐りづらいです。メインでの「暗黒界の門」「六武衆の結束」「六武の門」「カラクリ解体新書」の意識とサイド圧迫もあり、メインに移しましたが、非常に好感触です。本記事執筆開始時点2022/11でもメイン採用を続けています。現在流行りの兆しを見せている【アライブHERO】の「E・HEROバブルマン」特殊召喚から「R-ライトジャスティス」を撃たれてもアドバンテージを損せず、「E•HEROバブルマン」特殊召喚の為に伏せたばかりの「R-ライトジャスティス」「ミラクル・フュージョン」を射抜けて大惨事になるのを未然に防いだり、ミラーの「血の代償」にも強くなったりで文句なしのメイン投入です。
・「リビングデッドの呼び声」のメイン採用
ガジェットに対する「神の警告」ケアや、【マシンガジェ】自体の攻め手の少なさを考慮し採用しました。「血の代償」に対する「サイクロン」を確認する意図や、チェーン2以降に「マシンナーズ・フォートレス」を蘇生する事で「奈落の落とし穴」や「激流葬」をケア出来たり器用に使えるカードですが、チェーン2以降にガジェットを蘇生した場合にガジェットのサーチ効果が使えない事だけは注意しましょう。※タイミングを逃す
・「王宮の弾圧」の不採用
後引きで腐る場面があったり、このデッキ自体の打点が低く特殊召喚で場を返す局面が多々あり強さにムラを感じ不採用としました。基本打点が高い上「超融合」のチェーン不可効果で踏み倒せる【HERO】であったり、基本打点が高く、そもそも特殊召喚をするケースが少ない【ラギア】のようなデッキであれば採用圏内のカードかなと言う認識です。
・「ブラック・ホール」の不採用
耐性のある【六武衆】の「真六武衆ーシエン」、【ラギア】の「エヴォルカイザー・ラギア」は勿論の事、【HERO】の「E・HERO アナザー・ネオス」に使用すれば「ヒーロー・ブラスト」の裏目が、「E・HEROエアーマン」に至ってはこちらが損をする交換になったりで使える状況が裏守備モンスター1枚に対してか、「ライオウ」ピンポイント除去になり、あまり強く使えないと判断した為不採用にしました。
・「地砕き」の不採用
上記記載理由とほぼ同様です。
・「二重召喚」の不採用
「血の代償」に依存せず、後手からランク4等の攻め筋を作れるのは魅力的ですが、ガジェット自体が召喚無効を食らうケースを重く見て不採用としました。採用圏内のカードではあります。
・「月の書」の不採用
基本こちらが損をするカードの認識で、相手モンスターに使用した場合は裏守備モンスターの戦闘破壊に成功しないと1:1交換が成立しません。このデッキは基本打点が低く、裏守備にしても戦闘破壊出来ないリスクが発生したり、相手の「エヴォルカイザー・ラギア」や「真六武衆ーシエン」のようなシステムモンスターに対して無効効果を使わせる囮の運用をしたところでそのターン中に場を返せるようなデッキではない為不採用としました。相手の攻撃反応や召喚反応の罠にチェーンする運用でも微妙と言わざるを得ません。

エクストラデッキ
・「No.39希望皇ホープ」「ジェムナイト・パール」1枚→2枚、「カチコチドラゴン」の採用
前回大会使用時に入れていたシンクロモンスター3種のプレイ機会が非常に限定的で使用頻度も圧倒的に少なかった為、調整段階で多発していた「ジェムナイト・パール」「No.39希望皇ホープ」の2枚目と「カチコチドラゴン」を採用しました。

サイドデッキ
流行していた【暗黒界】の構築を見ると、どの構築も暗黒界自体を墓地に送るカードの採用枚数が少ない為、暗黒界を捨てるカード自体を止め豊富な初動でこちらがテンポを取るゲームプランにしました(※【暗黒界】は暗黒界モンスターと、暗黒界自体を捨てるカードの2枚で動くデッキで、且つその後のドローでうまく同様の2枚が揃わないとその後が連鎖しません)。「魂を削る死霊」のハンデス効果に発動出来たり、発動に成功すればこちらが+1のアドバンテージを得られる「ヂェミナイ•デビル」×3、類似カードの「墓守の監視者」×2で5枠取りました。余談ですが、当日のデッキ分布は【暗黒界】使用者が2名しかおらずサイドデッキが実質10枚でした。サイドデッキから「スキルドレイン」を採用してくる【ラギア】に対して「スキルドレイン」下でも「エヴォルカイザー•ラギア」や「スキルドレイン」に触れられる「グレイブ•スクワーマー」×3を採用しました。類似カードとして打点やレベルのシナジーも高い「ニュードリュア」もありますが、「スキルドレイン」に触れる分現状は「グレイブ•スクワーマー」の方を優先したいです。【ラギア】の構築次第では「ニュードリュア」も採用圏内です。以上のサイドボードだと【六武衆】や【ジャンド】に隙を見せる為に両デッキを見れる「御前試合」×2採用。これは実際の試合でも【ジャンド】【六武衆】共に機能した試合があり、採用して良かったです。かもめ亭同様【HERO】【ラギア】【ガジェット】【カラクリ】を見れる「サイバー•ドラゴン」×2、【ジャンド】【代行天使】を見れる「魔導戦士 ブレイカー」×2は、これらのデッキに対して隙を見せたくない為、続投しています。「砂塵の大竜巻」×1は【暗黒界】を強く意識し増量しました。

後攻を多く貰った事や、こちらの札の引き合わせが悪かったり、逆に相手の持っているカードがこちらにハマってしまったりで筆者の戦績は奮いませんでしたが、構築の原型を渡したチームメイトのイーグル(@eagle01023)は個人成績6勝1敗と構築段階で狙っていた好成績を出してくれました。

③寒波亭使用構築
②のデッキを基盤とし、前回大会よりメタを絞り構築を変えました。
出場前予想はラギア≒六武>暗黒>ガジェ>カラクリ>他
特に強い先攻ゲーをしかけてくる【六武衆】【カラクリ】【ラギア】【暗黒界】に1本目落としても2本目(先)3本目(後)勝てるように後攻に重きを置いてサイドボードを構築。
また、他のデッキ(【HERO】【TG代行天使】【ジャンド】【ガジェット】)も兼ねて見れるように。当日の分布は以下となります。

第7回寒波亭デッキ分布

★変更点
「砂塵の大竜巻」のメイン2→3、「強欲で謙虚な壺」3→2、「二重召喚」の採用

・「砂塵の大竜巻」のメイン2→3
今大会より、「血の代償」が制限→準制限とルール変更があり、ミラーの増加や、前回大会で使用者が少ない【暗黒界】が前回大会の影響でメタが少ないと読んで増えるだろうと予想し、どの対面にも腐りづらいカードの為メインデッキに3枚採用しました。
・「強欲で謙虚な壺」3→2
後手を強く意識し枚数を減らしました。このカード自体は安定性の向上を狙うデッキの潤滑油と言う認識であり、初動が豊富なこのデッキでは3枚でなくても問題ないと感じました。3枚積む事で初手にこのカードが被るリスクも発生したり、先攻「真六武衆ーシエン」が成立している状態でこちらが特殊召喚から場を返したい場面に死に札となったり、こちらが「イビリチュア・メロウガイスト」でアドバンテージを獲得出来そうな見込みがある場合に死に札となったり、各シチュエーションで死に札となるケースが多々あり枚数を減らしました。しかしながら、このカードは先攻を取れた時に先攻で特殊召喚をする事が少ないこのデッキではリターンが大きい事もあり、2枚の採用となっています。
・「二重召喚」の採用
以前採用しており、前回大会で不採用にしたカードですが「真六武衆ーシエン」や「エヴォルカイザー・ラギア」意識で先攻で「ジェムナイト・パール」の特殊召喚を狙いに行くケースや、先攻で出されたガジェットで超えられない打点に対して強引に突破しなければならない場面があった為、採用しました。

エクストラデッキは変更なし。

サイドデッキ
最初にも書きましたが、特に強い先攻ゲーをしかけてくる【六武衆】【カラクリ】【ラギア】【暗黒界】に1本目落としても2本目(先)3本目(後)勝てるように後攻に重きを置く。また、他のデッキ(【HERO】【TG代行天使】【ジャンド】【ガジェット】)も兼ねて見れるようにサイドボードを構築しました。【HERO】【ジャンド】を意識して「D.D.クロウ」×2(【HERO】【暗黒界】にこのカードを入れるかどうかは諸説あります)。【六武衆】【カラクリ】の先攻展開を1枚で返せる「フォッシル・ダイナ・パキケファロ」×3を新しく採用し、前回大会や調整でも使用感に問題の無かった「魔導戦士ブレイカー」×2「グレイブ・スクワーマー」×3「ヂェミナイ・デビル」×3「サイバー・ドラゴン」×2は続投する形となりました。「フォッシル・ダイナ・パキケファロ」について、出場した7月の第7回大会ではサイドでもあまり見られずベストな選択でしたが、2022/11執筆現在、観戦した時や入賞レシピで見え始め各デッキの使用者も対策を講じてくるだろう事から次回以降は別のカードを採用した方が良いかもしれません。

結果は個人成績3勝2敗(【ラギア】の「ライオウ」への幽閉×2を脱出×2で躱され負け、先攻「エヴォルカイザー・ラギア」+3伏せ超せず負け。【六武衆】のED、こちら先攻次元幽閉1伏せと「フォッシル・ダイナ・パキケファロ」セットに対してサイクロン結束トリシューラを決められ負け。ED3本目ハリケーンブラホで負け。)

5.今後の展開

冒頭に記載の通り、【ガジェット】自体は非常に構築自由度の高いデッキです。今後の展開としては2022/11/3に行われた直近大会の分布を基に構築を変えて調整します。分布は以下になります。

第9回寒波亭デッキ分布

以上の結果を踏まえ、筆者が次回【ガジェット】を使うならメインから【六武衆】【HERO】【ラギア】を強く意識した構築に変更し臨みます。

ここまで長文となりましたが、読んで頂いてありがとうございました。
また、本記事執筆にあたり分布画像掲載の許可を快諾頂いた寒波亭(@kanpatei1103)様ありがとうございました。

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