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「ぺら句会」投句期間を終えて

8月1日〜10日の期間で投句を受け付けていた「ぺら句会」は、37名もの方に参加していただくことができました。
予想の2倍くらいの句が集まり、驚きつつも感激しています。
投句していただいた方々、本当にありがとうございました!

そもそもどういうつもりで私のような誰だかわからない人間が句会を開いてひとさまの句を選ぼうなどと思ったのか? という点については後述するのですが、結果的に川柳のなかでは句会開き人の最年少記録を更新したかもしれず、若輩者の蛮行を好意的に受け止めてくださった方々に感謝します。

スプレッドシートを使った句会

「ぺら句会」は投句フォームにGoogleスプレッドシートを使ったことにより川柳句会のあり方として新しいものになりました。
(Googleスプレッドシートを使うというアイディアは完全匿名で句会を行うために何か良いツールはないかとツイートしたところ、湊圭伍さんからリプライでいただいたものです。ありがとうございます。)
はじめは私が何度か参加したことがあるような川柳句会をオンラインで再現したいと考えていたのですが、やってみたら全く別のものになったという感触を得ています。
最大の違いは「他の人が投句した句が読める」という点です。
その結果、以下の2つのことが起こりました。

①選者(この場合は暮田)がどの句を選ばず、どの句を選んだのかが可視化される
従来の川柳句会では原則他の人が投句した句を見ることはできません。
「ぺら句会」では参加者全員にすべての句が見えるため、暮田がどの句を選び、選ばなかったのかが一目瞭然です。
スプレッドシートを使うと決めた段階ではこうなることは全く予想していなかったのですが、結果的に私のような何でもない(ひらたくいえば、偉くない)人間が句会を開くにあたりこうした透明性を確保することができたのはうれしい誤算でした。
ではなぜ句会を開いたのかというと「私にも句会を開き他人の句を選ぶ資格が少しはあるから」ではなく、これからは何の資格も持たない人がどんどん句会を開いたらいいなと思ったからです。
そもそも句会というのは選者の嗜好の偏りを晒す場でしかありえません。
川柳に興味がある人(「川柳をつくる人」である必要すらありません)が全員自分の句会を持ち、自分の偏りにしたがって句を選び、自分のもとに集まった句の評をすることで、川柳について語られる言葉が豊かになることを夢見ています。

②同想句が出にくい
この点についても八上桐子さんのご指摘を受けて気付きました。
たしかにそれまでに投句された句が見えていればお題に対して違ったアプローチをしなければならないというプレッシャーが見えていない場合よりも高まることは想像ができます。
特に字題「家」に関してはハードルが上がり続けていたのではないでしょうか。スプレッドシートを使う句会には字題はあんまり向いてないかも?
ただ、他の人の句を見ずに作っているという点では最初の方に投句した人が不利か? と思ったので締切までは何度手直ししてもいいことにしました。(アナウンスが遅くなってごめんなさい……。)

手探りで始めたために、やり方に洗練されていない部分が多く参加してくれた方にご面倒やご迷惑をおかけすることもあったかと思います。
スプレッドシートを使った句会は一度で終わらせるにはもったいないなと感じています。
また参加したいと思ってもらえるかどうかは私の評次第なのでいっしょうけんめい取り組みます。

21日の結果発表後のこと

名乗りについては「教えてくれたらうれしい」寄りの任意ですが、句が選ばれた方は必須でお願いします。
このように氏名の欄を作ろうかなと考えています。

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また、他の方の推し句を知りたいという声も複数いただいているのでもしよければ結果発表後に「#ぺら句会」のタグを使ってツイートしてください。(選句期間中は投句者を推測する手がかりになってしまうという理由でご遠慮いただいています。すみません!)
参加者の方が推し句を発表したり、評をしたりすることは私が選べなかった句にとってもいいことと思います。
それに加えて「ぺら句会」に参加した方が新しく自分の句会を開いてくれたら最高です。スプレッドシート便利だよ。

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動物があつまってきてかわいいし

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